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No.159 大橋慶三郎 道づくりと経営

林業改良普及双書

No.159 大橋慶三郎 道づくりと経営

自分の後継者のために  思いを率直に書き綴っています

著者 大橋慶三郎 著
定価 1,210円 (本体1,100円)
ISBN ISBN978-4-88138-197-7
体裁 新書判 186頁

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林業生活60年を通じて学んだ、山の道づくりと経営について、その神髄をまとめたものです。
「これから、どうすればよいかを真剣に考えるとき、まず林業や、それに関わる人間の本質を知らなくては対応の仕様もない」(はじめにより)
儲からない山、余分な作業工程、おかしな見栄、ケチと思い上がり・・・。人間は、捨てるものを捨てるから生きられる、とも述べています。
 

著者プロフィール

大橋慶三郎 著

1928(昭和3)年、大阪府大阪市生まれ。専業林家で、大阪府指導林家。自ら木馬道をつくり、木馬を引き、その経験と観察をもとにして、約11年間をかけて1967年、所有林に「高密林内路網」(247m/ha )を完成させた。その路網と「生命力を重視した間伐法」によって、半世紀にわたり中間収穫を続けている。

主要目次

大橋山林へのご案内

第1章 林業生活60年の歩み

 商家に生まれる/家の没落/山へ入る/スギもヒノキもわからない/収入の途/出荷 の増加と賃金の高騰/4尺道を次々に付ける/道を付けると/山火事/トラクタショベルで道を拡幅/工法の失敗/木馬から運材車へ/用地問題と重要地点/運材架線からの脱出/「時」は来た/人員の縮減と残された課題/腰止め構造物/路面の安定化/クレーン車と4WDトラック/土石流被害に遭う/山の搬出には車両型と架線型がある/4WD2tトラック/借地林業地の立木を売る/台風7号にやられた

第2章 間伐林業と本物の木

 間伐しなければ/間伐と経営/密植多間伐/間伐による収穫/材質と狂い/スギとヒノキ/割製材/クセを出し切る

第3章 山仕事から学んだこと

 部分だけでなく全体を見よう/山仕事から学んだことは/本物は自分の体験によって学び取るもの/やさしいことが肝心だ/価値観/立場によって違う、ものの見方・考え方/オモテとウラ、プラスとマイナス/ものの見方を要約すれば/何事をするにも「時」と「機」がある/機とは(易経に「道の微なるものなり」とある)/変わり目に注意/地質の見方と考え方(険について、削について、曲について、乱について、薄について、尖について)/いろいろの色

第4章 山の経営というものは

  本物と偽物/何事も本質を知ることから始まる/私たちの心は本性と潜在意識によって動かされている/本質を知らずに根本原因はわかり難い/路網とバランス/道は成長する/枝打ちと調和/仕事と人のバランス/何でもバランスが基本/山はまさかのつっぱり/選択と集中/林業も考えようで変わる/私が騙されたアホウな話/時勢というものは/ニッチもサッチも動くことができないときは/誠実と人間的な温かさ/思いこみ・洗脳の怖さ/口は禍のもと/言葉は心の声/社交辞令と誤解/主権は一人/暴れ木は早めに処分/捨てるものを捨てるから生きられる/この世は力学の世界/改革とは

第5章 後継者を育てる

  林業後継者/自家の対策/後継者は決して労働力ではない/言葉に注意/「やり手」(アホ)は必ず家を潰す/親しい間柄のものを離間させる/バカになることは大事なこと/ 物事は理屈通りにはいかない/あまり早く結論を出してはいけない/家の盛衰は女による/家族の意見/程のよさは難しい/山林経営と人(庚桑楚物語より)/政治や経営(庚桑楚物語より)/人は大切/負けるが勝ち

第6章 人の見方、つきあいの心得 

 人を後ろから見る/人の言動から/慇懃無礼な者は/狡い人間の話術/ぬくぬく育ってきた者は/人の本性を見る/交際に注意しよう/去る者は追わず/男の貞操/愛、転じて憎しみに/世話も焼きすぎると/永く交際するポイント/訪問には気をつけて/落ち目になった人には/顔色に出してはいけない/謗る、批判する/人前では犬でも叱るな/電話は怖い/辛抱強く/暗いところから明るい方を見る/変化の中に変化しないものがある/前兆を察するのは自然をお手本に/愚の効用(バカになる。安心させる)/嫉妬

第7章 これからの林業経営

 山は生活の一部/林業経営とは自分の山に行くことから始まる/高樹齢・大径良質材の生産を目指して/山を守るには伐り過ぎないのに限る/あまり金を掛けずに維持したい/日本列島の森林/「トータルバランス」が基本 
 

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