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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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社長と現場

 今日は社長と現場に出ました。
普段、社長は一人で山仕事をされています。
なので一緒に出られるのは貴重な一日。

 安田林業の山は他の山と少し違った存在です。
取引先からの材の注文が入り、そのサイズに見合った木を探し
欲しい本数だけ切って、出す。
言わば、山はストックヤード。

 今朝もまず、注文サイズの木を選木する事から始まりました。
そして伐倒。
ここで重要なのが、木を作業路からスムーズに搬出出来るか否か。
どれだけ用途に適した木でも、搬出の際
回りの木を傷付ける恐れのあるものは却下します。

 『まずは見とけ。』

社長がいつも通り、一人で作業を進められます。
グラップルで材を出し、長さを計って造材。
この段階で選木(材質の等級を分けます)
そしてトラックに積み込み、土場へ移動。
アッと言う間に用途で分けられた丸太の山が出来上がります。
正直、他の者の入る余地はナイ。
それ程スムーズで無駄のない一連の作業工程でした。
二人・三人でやるもんだと思っていた作業だっただけに
衝撃でした。

 『一人の作業でこれだけの材出せるんだ。
  二人作業に置き換えて、
  いかに×2倍の搬出量に近づけられるか。
  ここ何年かのキミの課題だよ。』

う〜ん・・・思わず腕組みして唸ってしまいます。

一番強く感じたのは、イメージの持ち方の違い。
確かに、一つ先、二つ先の仕事がスムーズに進むよう常に考え
作業を行っています。
社長は木を切る段階で、最終的に製材所へ出すトラックへ
荷積みする時のイメージまで出来上がっている様に思いました。

 『重機はあくまで、道具の一つでしかないけぇ。
  人の手が出来る事は人がする。
  人の手が出来ない事を機械でする。』

 柔軟な発想が求められています。
今から長い長い付き合いになりそうな 
本当の意味での "林業" を感じた一日でした。

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         by、ナカシマ アヤ


             




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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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