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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2010年12月21日

他人の評価

 他人の評価って大事なんだなぁ〜
って、最近思うようになりました。

 『他人が笑おうが笑うまいが、
  自分の歌を歌えばいいんだよ。』

昔から岡本太郎さんのこの言葉が好きで
何かと折れそうになると、強くココロに思っていました。
この一年、『自分の歌』だけでは支えきれない、
『突風』にあおられる事が多々ありました(苦笑)
ボキっていってしまいそうな時
支柱となり、ワタシを立たせてくれたのは
まわりの方々。
両親であり、仕事仲間であり、友人であり、趣味仲間であり、
そして、社長であり。

秋頃から視察に同行させて頂いたこと。
そして、案内を任されたこと。
大きな支えでした。
日々の搬出量、コスト、進行状況・・・
やはり、数字に追われていたのは事実です。
目の前の作業にばかりとらわれがちでした。
そもそも、なんの為の搬出か?
なんの為の道づくりなのか?
なんの為の山づくりなのか?
なんで安田林業なのか?
なんで林業なのか・・・

そんな原点を改めて深く考えました。
今更?・・・今だからこそだと思います。


 この一年、社長不在の日が本当に多かった。
一ヶ月の三分の一おられない月もありました。
ワタシ、岡田君にとってはかなりのプレッシャーでした。
とにかく、自分達で現場を回して行かなければ。
明日・明後日・一週間先を見据えるようになりましたし
自然と三班、全ての状況を皆が共有し合えるようになりました。
勿論、いつでも何かあれば社長に指示をあおげる
連絡体制が出来ていたからこそですが。
『任せられている。』という評価が
個々の意識を高めていったと思います。
まだまだ『社長〜(涙)』の電話はなくなりませんが、
やはり安心して、出張に出て頂きたい(笑)
もしかして、社長に取っては
『カケ』の一年だったかもしれないなぁ〜


 2010年、怪我なく現場作業を終えられた事に感謝


     by、ナカシマ アヤ

2010年12月15日

小丸太危機一髪!

 しかし寒い一日でした。
朝、起きると部屋が2度。
きたで〜天然冷蔵庫(笑)

昨晩、小丸太の注文が入ったと
社長から連絡を頂きました。
待ってました〜♪

 径 12cm〜16cm 長さ 2、7m 127本
 径  9cm〜13cm 長さ 2、4m 110本

な、なかなかテゴワイ・・・
12cm〜16cmは持ち帰りしていましたが
8cm〜10cmの小丸太はまだ山に居る・・・よね!?
急げ、ゴトゥー!!
雪がチラチラ・・・
今ならまだ間に合う。
おそらく、この雪は積もり出したら一瞬で銀世界。
今直ぐ発掘すべし。
現場へ直行。
風が強いのが幸いして思ったより積もっていません。
おぉ、おぉ、よくぞ待っていてくれた。
この8cmの小丸太達、ちゃんとヒノメを見る日が来るのか?
と、何度思った事か。
あぁ、取っててよかった。
コトコト歩いて集める事ダンプに4台分(約10㎥)
実はまだありました(苦笑)
が、雪がヒドくなってきたのでそそくさと退散。
ひゃぁ〜ヤレヤレ一安心。

午後は事務所土場にて造材作業。
しかし雪が(涙)
造材の印を付けたトコからガンガン積もって
チョークの線が見えん。
やれん事です。
けど、待ちに待った小丸太の注文。
今日中に全部揃えるよぉ〜
・・・揃えたよぉ〜(笑)
めでたし、めでたし。


      by、ナカシマ アヤ

2010年12月 9日

里に雪が来ました。

 いつ来るか・・・いつ来るか・・・と
12月に入ると、起きてまず玄関を開けます。
あぁ〜、良かった。今日も現場へ入れるね。
と、準備に取りかかる・・・のですが、
ついに今日、『来て』しまいました(苦笑)

 『あ"・・・雪だぁ・・・。』

昨年より一ヶ月近く遅い、積雪。
雪って不思議だなぁ〜と思うのですが
一度降ると、クセになるのか簡単に積もる。
雪が雪を呼ぶ・・・とでもいいましょうか。
まぁ、積もったもの仕方ない。
冬だもんなぁ〜

PC090002.jpg
今日は現場を諦め、事務所前土場にてお仕事。
雪の中、何をするかって?
・・・薪割りです。
この日の為にたんと材料(原木?)を準備しておりました。
作業道、支障木伐採時に出た細い広葉樹。
4m として土場に持ち帰ったけれど、ワケあって
3m に伐り落としたスギのハ材。
薪の販売も行っていますが、 
主に事務所のストーブが一冬かけて食べ尽くします。
これがねぇ、結構な重労働で。
オノを振り下ろすってホント難しい・・・
ワタシ、苦手です(笑)
力任せにブン下ろすが、ヘロヘロと一向に割れない。

 『なんか、オンナノコみたいだねぇ〜♪ 』

と、笑ってごまかしながら薪を積める作業に専念。
ははは。

PC090004.jpg
 明日はどうかなぁ?
注文材が入ってるんだけどなぁ〜
アノ辺りを伐ればエェなって目星を付けているのですが
果たしてソコまで辿り着けるのか・・・?
スコップ持って、前進あるのみ!
あ・・・土場にバックホウがいるかぁ(笑)


     by、ナカシマ アヤ

2010年12月 8日

手直し

 4月、5月に入っていた搬出現場へ戻っています。
作業道の関係で、他の現場へ移ったきりでしたが
一つずつ現場を終わらせて行こう・・・となり、
振り出しへ戻る。
まぁ、10 日も入れば仕上がるかなぁ〜
なんて思っていたのですが・・・
甘かった(苦笑)

 『まだ出せるやん!?』

濃い、明らかに濃い。
作業道にたう範囲、ギリギリまで伐倒したハズでしたが
今改めて見ると、もっと奥の木まで出せる。
そして置き去りになっていた材の発掘作業。
小丸太歓迎☆の今となっては宝の山(笑)
春の段階では14 cm下は搬出していませんでしたので・・・
勿論、材質に問題のない材のみ搬出。

そして、何より重要なのは傷付いた木を見つけ出す事。
グラップルで木寄せの際、傷付いたモノ
伐倒の際、傷付いたモノ
本来あってはならない傷です。
ソコから虫・腐れが入る原因となるので
特別な理由がない限り、径の太さに関わらず切ります。

 『3割間伐なら、初めに2割伐って
  仕上げに傷付いた木を伐り3割にする。』

残存木への対処法が甘かったんだなぁ〜
と、春の自分に深く反省。
搬出間伐後、傷付いた木が残る・・・程
情けない仕事はない。

 育てたい木を残す。健康な山を育てる。

間伐の基本を改めて強く思いました。


        by、ナカシマ アヤ

2010年12月 7日

ちっちゃいな〜じぶん。。。

 先日、自分自身にガックシ凹む↓出来事が。

 『一、二年生の重機操作技術をいかにして上げてゆくか?』

という話しが上がりました。
一年生は『山に慣れる、チェーンソーに慣れる。』のが
第一課題なので主に保育間伐現場が担当です。
なので業務中、重機に触れる機会はほとんどありません。
二年生(ゴトゥ)は(今後)主に作業道担当となる予定なので
バックホウの腕はメキメキ上げていますが
その他の重機(グラップル・フォークリフト)に関しは
現在、奮闘中。
毎日の仕事で、少しずつ慣れて覚えて行く・・・のが
理想なのですが現実はナカナカそうはいかん。
やはり、『使える者が乗る。』
とくに10t ダンプ、トレーラーへの積み込みは
時間との勝負なので決まった人間の仕事となっています。

 『業務中に取れる、重機の練習時間だけでは補えない。
  空いている時間(仕事後、休日)に自ら積極的に
  関わって行かないといつまでたっても上達せんぞ。』

と、いうお言葉。
確かに、重機は動かしてみてナンボだもんなぁ〜
そしてワタシも積極的に仕事を渡して行かないとなぁ〜
グラップル・フォークリフトの技術、まだまだ足りない。
まだまだ自分が乗りたいばっかし(苦笑)
でも、それじゃあイケンのよね。

 『アヤさんはきっと、自分の仕事・・・テリトリーを
  奪われる感覚なんでしょうね。
  でも、そうじゃないんです。
  他者に渡した仕事分、残りの仕事により深く関われると
  考えて下さい。
  仕事を横幅の広さだけに捕われず
  縦の厚み部分も考えて下さいね。』

自分の小ささに凹み↓ました・・・って話すと
ある方が、そう助言して下さった。
そうだよなぁ〜。
・・・うん、イメージ出来た!
『乗れない、出来ない。』で重機操作に大苦戦していたのは
つい、この間。
まさか教えてゆく立場になるなんてね。
なんだかソコが、急に笑えてきました。


        by、ナカシマ アヤ

2010年12月 1日

運賃・・・¥1700

 そろそろ・・・いつ現場が遮断されても(雪で)
おかしくないシーズンとなりました。
今年度予定していた搬出間伐現場、7,33 ha
まだまだ現在進行形ですが
とりあえず、現段階でのコスト計算書を作ってみました。
・・・社長に言われてから作成してちゃあ、ダメよね・・・
と、反省するもののナカナカ自ら数字を弾こうとしない↓
イケンねぇ(苦笑)

搬出材積と木材売上げの正確な数値が出ています。
コリャ〜かなり逃げられない数字が出るぞ(焦!)
まぁ、その為に日々のコスト(搬出経費)を積み上げてきたんよ。
社長から添付して頂いた数字とにらめっこ・・・
運賃が書かれていない事に気付く。
行き先、使用車種(10tダンプか?トレーラーか?)により
変わってきます。

 『そうだな・・・¥1700で計算してみて。』

パチパチ電卓をはじきます。

 『社長っ!大変!!80万近い黒字です!?』

 『・・・ウソじゃろっ?』

電卓をたたき直すが数字は変わらず。
でも、どう考えてもオカシイ(苦笑)
社長がよくよく紙をみて一言。
 
 『・・・運賃・・・どうした?』

 『えっ?¥1700ですよね?
  全部で19台出てたので、そのまま掛けましたよ。』

と、言いながら気付く。

 『あ・・・㎥あたり・・・の話しですね・・・』

社長の呆れた顔といったら(苦笑)
ちょっと我ながらこのミスにはビックリです(涙)
いったいこの一年何をしてきたやら。
案の定、計算し直すとバコっと黒字が減った。

 『・・・¥198、461の黒です。』

ただ、ここで黒を単純に喜んではまだ早い。
現段階では確実に赤字となる作業道。
搬出の利益でそこを穴埋めし、 
尚かつ、全体で見た数字を黒にしなくてはならない。
現在、搬出経費が㎥辺り¥7、933かかっていました。
初めに作成したプラン書では¥7,000
う"〜ん・・・おしい!
後¥1,000かぁ〜
この壁が厚いのか・・・薄いのか・・・
まだまだ、日々勉強中の搬出作業。
越えられない壁では決してない!!・・・ハズ。

 『出せば、出す程、黒字の搬出』

でなきゃ、堂々と土場にスギが出てこれないよ。
搬出分の材だけ肩身の狭い思いはさせたくない。


        by、ナカシマ アヤ