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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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校庭リンク整備

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消火訓練ではなく、校庭リンクの整備をしているところです。このブログは起業に直接関係することだけでなく、田舎暮らしをしている人の日常も描く、という意味で紹介したという部分もあるのですが、実は今日はもっと根本的なところで揚げさせていただきました。


 正月休みの最中に、学生時代の友達と飲む機会がありました。悪友曰く「おまえ、頑張っているのはわかるが、おまえのブログに書いてあることは、ちっともわかんないよ…」


 こういうコメントをもらうことができる、ということが幸せですね。Nよ、ありがとう。


 自分なりに判りやすく書く工夫をしていたつもりですが、省みるとどうだったのでしょう…。 たとえば「地域」という言葉。私の暮らしているところのような「地域」が消滅している都市に暮らしている人たちの、いったいどれぐらいの人が、私の伝えたいこの言葉の意味を的確に受け取ることができるでしょうか。


 この水まきの画像は、まさしく「地域」を象徴するひとつなんです。人口5千人たらずの村(と聞くと、村暮らしの人たちは「おお、そんなに暮らしているのか」と言う数字なのですが)は、子供のある家庭には、小学校のPTA役員が必ず一回は廻ってくるという世界なのです。
 温暖化の進んだ現在、氷点下ふたケタがあたりまえの場所だった地域で、数年前までは12月中に必ず凍っていた校庭リンクが凍らない。そういう非常事態には、校内スケート大会までに一日でも多く子供たちの滑る日をつくるために、親たちが交代総出で校庭のめんどうを見なければなりません。ちなみに、この水をまいている厚生部長さんは、暮れも正月も学校に詰めていました。


 Nよ、否、都会に暮らす皆さん。これを読んで、どんなことを感じられましたか。ちなみに、都市部では積極的な保護者が立候補するPTA会長の座は、当地では一般的にクジ引きです。少しオーバーな表現かもしれませんが、田舎のPTAヒラ役員は、都会の会長ぐらい。そして、田舎の親たちには、都会の役員ぐらいの学校での活躍の場があるように思います。


 リンク作りにはもちろんそれなりのノウハウがあります。それは確実にこの社会で伝承され、親たちが主体的に行う作業です。ひょっとすると、都会の学校にはそういう性質の作業は少ないかもしれませんね。

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どこの学校にも特色があるとは思いますが、たとえばこの機械! 動力噴霧器と言います。エンジンポンプの一種で、略して「動噴(どうふん)」。こういうものが学校に常備されているのも、校庭スケートリンクを持つ「地域」ならではのことでしょう。操作なんてチョロいもんです。だって、とうちゃんたちはみんな、たとえサラリーマンでも消防団の卒業生ですから。