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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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どばッ!

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土場と書いて「どば」と読みます。建設業や林業に縁のない人には「どば」といってもイメージしてもらえないかもしれませんが(「どば」とタイプして変換しても出てきません)、大量の材料や機械を保管したり、大きな現場で、製品や材料を加工する野外の作業場のことを、全体的にこのように呼んでいます。


 林業事業体では林業用機械やトラックを置いておくための土場も必要ですが、山から材木を出すようになると、材木を保管したり、その中から必要な太さのものをより分けたりする作業のためにも、平らな広い場所が必要になります。


 この土場がないために、そまびとクラブでは現場ごとに切り出した材木を置いておき、必要な寸面の材も、そこに積んである材木の山(これを「はいづみ」と呼んでいます)から選び出すという方法で対応していました。
 あちこちの山に選び残した材や、出荷待ちの材が置いたままの状態が続き、悩みの種だったのですが、設立4年目にしてようやく事務所から車で5分ほどの山の中に、約700坪の用地を借りることができました。


 ビジネスの世界では「在庫は極力持たない」ということが鉄則です。木も、山に立っている状態で「どこそこにどれだけあって、すぐに届けられます」という形が理想なのでしょうが、不ぞろいのものを選択することなく収穫するという方法をとっている以上、どうしてもある程度の在庫を持たざるを得ません。この土場は、そまびとが推し進めようとしている地域材の利用促進に、必ず役立ててみせます。