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森づくりの心得 森林のしくみから施業・管理・ビジョンまで

単行本森林と林業を知る本

森づくりの心得 森林のしくみから施業・管理・ビジョンまで

森づくりの全体像がこの1冊に!

著者 藤森 隆郎 著
定価 3,850円 (本体3,500円)
ISBN ISBN978-4-88138-283-7
体裁 A5判 356頁 ペーパーバック(オンデマンド印刷)

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*アマゾンのオンデマンド版のみ販売しています。ご購入はこちらから https://www.amazon.co.jp/dp/4881383736

将来に向けた森づくりのためには、施業、管理から森林生態系の理解はもちろん、森づくりの歴史、理念、社会との係わりなど、全体像を把握することが必要ですが、容易ではありませんでした。本書は、読者の期待に応え、森づくりの全体像を平易に解説した、記念碑的な1冊です。

持続性を実現する考え方と技術がここに集約されています。

森林管理・施業に関する用語も整理され、幅広い議論の共通認識に役立ちます。

責任を持って次世代に託せる森づくりのために。藤森先生渾身の書き下ろしです。ぜひご一読下さい。

 

 

■正誤表

『森づくりの心得 森林のしくみから施業・管理・ビジョンまで』の本文中に以下の誤りがありました。
訂正してお詫びいたします。

p.81
「成長点と形成層による成長」2行目
 誤:根の外周にあるリンク状の
 正:根の外周にあるリング状の

p.188
「切り捨て間伐(伐り置き間伐)と搬出間伐」7行目
 誤:硬質土壌が裸出し
 正:鉱質土壌が裸出し

p.205
「これからの施業法(選木法)の検討」
 誤:胸高直径の1.1倍から1.2倍
 正:胸高直径の11倍から12倍

p.233
図46のキャプション
 誤:2回の間伐(EからDとCからEを行い
 正:2回の間伐(EからDとCからBを行い

 

 

 

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著者プロフィール

藤森 隆郎 著

著者/藤森 隆郎
1938年京都市生まれ。
農学博士。1963年京都大学農学部林学科卒業後、農林省林業試験場(現在の独立行政法人森林総合研究所)入省。森林の生態と造林に関する研究に従事。研究業績に対して農林水産大臣賞受賞。1999年、森林環境部長を最後に森林総合研究所を退官。社団法人・日本森林技術協会技術指導役、青山学院大学非常勤講師を務めた。気候変動枠組み条約政府間パネル(IPCC)がノーベル平和賞を受賞したことをに貢献したとしてIPCC議長から表彰される。現在、株式会社フォレスト・ミッション顧問。

主な著書
『枝打ち―基礎と応用―』日本林業技術協会
『多様な森林施業』全国林業改良普及協会
『森林の百科事典』(共編著)丸善
『森林における野生生物の保護管理』(共編著)日本林業調査会
『森との共生―持続可能な社会のために』丸善
『Ecological and Silvicultural Strategies for Sustainable Forest Management』Elsevier, Inc. Amsterdam.
『新たな森林管理―持続可能な社会に向けて』全国林業改良普及協会
『森林と地球環境保全』丸善
『森林生態学―持続可能な管理の基礎』全国林業改良普及協会
『間伐と目標林型を考える』全国林業改良普及協会
『藤森隆郎 現場の旅 新たな森林管理を求めて 上・下巻』全国林業改良普及協会

主要目次

Ⅰ部 森づくりの背景
1章 森づくりとは 
2章 森林・林業の歴史と現状を踏まえて  
江戸時代まで
明治から第二次大戦直後まで
高度経済成長時代から現在まで
戦後の拡
大造林政策を踏まえて考えること
人為の影響による生態系の変化
社会情勢の変化と森づくり
国際的動き
歴史から学ぶこと
森づくりのビジョン
人と担い手の主体を育てること 
3章 造林学について
 
Ⅱ部 森林について知る
1章 森林生態系とそのサービス
森林生態系
森林生態系の多様な機能
各種機能の関係  
2章 森林の更新機構  
3章 森林の発達段階と機能 
4章 森林のタイプと区分
5章 求める機能に応じた目標林型
6章 流域の森林配置
7章 日本の自然・森林の特色
 
 
Ⅲ部 森づくりの技術
1章 木材生産の立地環境
気象
地形・地質・土壌  
2章 伐採の種類と意味
主伐
間伐
傘伐
択抜  
3章 木材生産の更新技術
人工更新
天然更新  
4章 初期保育技術
下刈り
つる切り
除伐
枝打ち 
5章 間伐技術
間伐とその目的
間伐の種類
定性間伐の選木の仕方
広葉樹林の間伐
定量間伐と列状間伐
林分密度と成長の関係
密度管理の指標 
6章 伐倒と集材技術
伐倒
集材
道づくりと機械 
7章 木材生産の施業体系
施業体系とは
皆伐による一斉林施業
非皆伐(択伐林)施業
混交林施業 
8章 針葉樹人工林の広葉樹林化
求める機能と目標林型
どのような場所を対象とするか
広葉樹林化の手順
更新技術 
9章 公益的機能の発揮のための管理技術
生物多様性の保全
水土保全
海岸付近の防災機能
保健文化機能の発揮  
10章 多面的機能の発揮のためのゾーニング 
 
 Ⅳ部 地球環境保全から地域の森づくりまで
1章 地球環境保全と森林
2章 日本の森林・林業に望まれること

 

ボックス
1、複層(相)林施業と択抜林施業
2、ハビタットとニッチ
3、生育段階に応じた樹冠構造と幹の成長の関係
4、撹乱、ストレス、競争の戦略
5、枝の発生形態
6、密度管理図の理解
7、自然と人工の美しさのマッチした風致林
8、森林生態系の炭素の吸収、放出、貯蔵

 

<関連図書>

藤森隆郎 著
ISBN4-88138-123-7
A5判 426頁 定価:本体3,800円+税
 
藤森隆郎 著
ISBN978-4-88138-170-0
A5判 484頁  定価:本体3,800円+税
 
藤森隆郎 著
ISBN978-4-88138- 229-5
A5判 264頁  定価:本体2,400円+税
藤森隆郎 著
 
藤森隆郎 著
ISBN978-4-88138-257-8 
A5判 322頁  定価:本体2,400円+税
 
藤森隆郎 著
ISBN978-4-88138-230-1 
新書版
定価:本体1,100円+税

 

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