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林業改良普及双書No.204 ナラ枯れ被害を防ぐ里山管理

林業改良普及双書

林業改良普及双書No.204 ナラ枯れ被害を防ぐ里山管理

最新のナラ枯れ被害への処方箋

著者 黒田 慶子 編著
定価 1,452円 (本体1,320円)
ISBN 978-4-88138-441-1
体裁 新書判194頁 (口絵18頁+本文176頁)

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1990年代以降に急速に被害が増え続け、2010年頃からは被害地がさらに拡大しているナラ枯れ。
2008年に出版した「No.157 ナラ枯れと里山の健康」の著者である黒田慶子・神戸大学名誉教授が、その後の研究からの新たな知見に基づき、ナラ枯れの課題を改めて明らかにしました。
さらに、これからの里山管理に向けた対策についても、実践事例を交えて紹介しています。公園管理や里山管理に携わる方に必携の書です。

2023年2月28日発行

■正誤表

『林業改良普及双書No.204 ナラ枯れ被害を防ぐ里山管理』の本文中に以下の誤りがありました。
訂正してお詫びいたします。

p.2
「はじめに」1行目
 誤:「ナラ・カシ類萎徴病」
 正:「ナラ・カシ類萎凋病」

p10
ページ内3か所
 誤:「萎徴病」
 正:「萎凋病」

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著者プロフィール

黒田 慶子 編著

黒田慶子(くろだ けいこ) 神戸大学名誉教授、Arboreta合同会社代表 1956年生まれ。1985年、京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。 専門分野:森林病理学、樹木組織学。1985年から森林総合研究所において樹木萎凋病の発病メカニズムや里山保全の研究に携わり、2010年から神戸大学大学院農学研究科教授。2022年より京都大学生存圏研究所特任教授、株式会社ダイセル・アドバイザーを兼務。 日本森林学会会長・理事を歴任、樹木医学会理事、The International Academy of Wood Science理事、大日本山林会理事。 主な著書:森林病理学(朝倉書店、共著)、ナラ枯れと里山の健康(全国林業改良普及協会)、森林保護学(朝倉書店、共著)など ホームページ:http://www2.kobe-u.ac.jp/~kurodak/Top.html https://www.arboreta.co.jp/

主要目次

第1部    広葉樹二次林の現状とナラ枯れ

1章    ナラ枯れとは
1.原因と被害の概要
2.2020年代のナラ枯れの課題を明確化する
3.これまでのナラ枯れ対策の問題点

2章    広葉樹林の現状と成り立ち
1.日本の森林の特徴
2.自然とは何か
3.里山の放置が森林荒廃につながった

3章    ナラ枯れは減らせるのか
1.管理目標を認識して作戦を決める 
2.従来の「防除」に頼らない被害の減らし方 
3.ナラ枯れに関する誤解と問題点
4.行政・公園管理者の取り組みと課題

第2部    里山管理再開の実際

4章    ナラ枯れの二次林を立て直す
1.地元の植生を把握する
2.資源を売って循環させるという考え方

5章    伐って売って再生という3ステップの実際
1.木材としての日本産広葉樹の価値を知る
2.伐採前に資源を把握して伐る前に売る
3.里山広葉樹林の再生

6章    木材だけではない森林資源の活用 
1.森林資源のカスケード利用で林地残材を減らす
2.身近な里山資源の販売
3.森の自然を収入にする・・・無形の資源利用

7章    木材資源化の手順 
1.伐採搬出から製材に補助金の助けを借りる
2.流通革新:里山における立木販売と伐採から製材の手順
3.立木カタログの作成と木材資源化の実例

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