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「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか ―木材価格、林業・木材・住宅産業への影響とゆくえ

単行本森林と林業を知る本

「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか ―木材価格、林業・木材・住宅産業への影響とゆくえ

「第3次ウッドショック」を知り、林業・木材・住宅産業の今後を探る

著者 遠藤 日雄
定価 2,530円 (本体2,300円)
ISBN 978-4-88138-444-2
体裁 A5判 156頁

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「第3次ウッドショック」はどうして起きたのか? 多くの現地調査を重ね、現場を知り尽くした著者・遠藤日雄先生が、世界的な背景やわが国の林業・木材・住宅産業の現状を整理しながら読み解きます。 それらの影響を踏まえたうえで、適正丸太価格や製材の生産性向上、サプライチェーンマネジメントの形成確立など、林業界の課題解決に向けた方策や推奨事例を紹介し、今後のゆくえについて提言します。

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訂正とお詫び

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深くお詫びして訂正いたします。

●p71 下段 注3の2行目 
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著者プロフィール

遠藤 日雄

遠藤日雄(Kusao Endoh)
 1949(昭和24)年北海道函館市生まれ。九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学・林業経済学。農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)・経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学農学部教授、同附属演習林長を経て現在に至る。
 
 2005(平成17)年林業経済学会賞(学術賞)受賞。国土交通省国土審議会専門委員、南日本新聞社客員論説委員、林業経済学会評議員、日本森林学会評議員、(財)林政総合調査研究所理事、東京大学大学院非常勤講師、奈良県森林審議会委員、大分県森林審議会委員などを歴任。

 現在NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長、高知県立林業大学校特別教授、(一財)林業経済研究所フェロー研究員、(一社)日本木材輸出振興協会理事、全国森林組合連合会間伐材マーク運営・認定委員会委員(委員長)、林野庁中央国有林材安定供給調整検討委員会委員(委員長)、九州森林管理局国有林材供給調整検討委員会委員(委員長)、九州地区木材需給情報交換会委員(委員長)などを務めている。

 主な著書に、『丸太価格暴落はなぜ起こるか―原因とメカニズム、その対策―』(全国林業改良普及協会)、遠藤日雄他編著『山を豊かにする木材の売り方 全国実践例』(全国林業改良普及協会)、『木づかい新時代』(日本林業調査会)、『「複合林産型」で創る国産材ビジネスの新潮流―川上・川下の新たな連携システムとは』(全国林業改良普及協会)、遠藤日雄・餅田治之編著『「脱・国産材産地」時代の木材産業』(大日本山林会)、『アフターコロナの森林・林業・木材産業のあり方を探る』(全国林業改良普及協会)など多数。

主要目次

はじめに―本書の目的と話の進め方―

「ウッドショック」ってなに? どうして起きたの? 今後はどうなるの?
そもそもショックとは?
戦後日本の代表的なショックは?
「第3次ウッドショック」の震源は米国
本書の話の進め方

第Ⅰ部 「第3次ウッドショック」の現状整理

「第3次ウッドショック」の前触れ 
前触れの「先」を読めなかった日本の森林・林業・木材・住宅産業界 
米マツ丸太・製材品価格は2020年Q4から上昇 
「第3次ウッドショック」はなぜ起きたのか?
現状は? そして終わりはいつ? 
「第3次ウッドショック」の大筋 
東京・首都圏の羽柄材、構造材の樹種 
米材の代替材として白羽の矢が立ったのは?
スギ材産地日田地域の「第3次ウッドショック」への対応 
産地フロンティアが北上 
再確認「第3次ウッドショック」の震源は米国 
日米両国民の住宅観の違い 
北米西岸製材工場の製材品供給不足 
北米西岸の森林事情 
「第3次ウッドショック」〈第3波〉で今後を読み解く 
「第3次ウッドショック」4つの「波」 
「第3次ウッドショック」〈第1波〉 
「第3次ウッドショック」〈余波・合板ショック〉 
中国産針葉樹構造用合板の輸入量増加 
ロシア・ウクライナショックで「第3次ウッドショック」〈第2波〉 
ロシア産カラマツ単板の禁輸、合板業界に打撃 
ロシア産製材品禁輸の可能性も視野に 
「木造建築工事」の業種で8割超えが仕入れ困難 
「第3次ウッドショック」〈第3波〉 
住宅ローン金利引き上げ、住宅着工減少へ 
1ドル80円の木材購買力 
1ドル140円台の木材購買力 
日本の木材市場では外材がだぶつき気味
【補論】「第1次」「第2次」ウッドショックとは? 
「第2次ウッドショック」とは?

第Ⅱ部 「第3次ウッドショック」がもたらした
     日本の森林・林業・木材・住宅産業の課題とは? 

はじめに―課題の整理 
協定取引から市売りへ回帰? 
国産材の安定供給とはなにか? 
丸太の安定供給は立木の在庫管理が理想的 
製材品の在庫管理は原盤の天然乾燥で 
国産材丸太価格はピーク時の価格に戻るべき? 
なぜ「適正価格」を議論するのか? 
「適正丸太価格」とはズバリいくらか? 
スギ丸太価格高騰の恩恵に浴しているのは誰? 
今こそサプライチェーンマネジメントの形成を 
製材の生産性革命こそが焦眉の課題 
〝神の見えざる手〟は存在するのか? 
サプライチェーンマネジメントとはなにか? 
SCMとはどのようなものか? 
SCMは「生き物」! 他のSCMとの「接点」を絶えず追求 
県境を越えて4森林組合が海外輸出 
海外視察で協議会の課題を鮮明に 
新たな「接点」を求めて 
さらなる「接点」を求めて 
「いいとこ出し」で競合を克服 
元祖サプライチェーンマネジメント・森林パートナーズ㈱ 
SCMのメリットを活かして 
「大型パネル」で川下と川上を結びつけるウッドステーション㈱ 
「佐伯型循環林業」の一環として大型パネル事業へ参入 
(一社)日本木造分譲住宅協会 

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