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現代林業 2009年9月号

雑誌月刊 「現代林業」

現代林業 2009年9月号

特集 改めて低コスト化の意味を再考する

著者 全国林業改良普及協会
定価 5,700(年間購読料/送料込み)円
ISBN ---
体裁 A5判 80頁

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主要目次

特集 改めて低コスト化の意味を再考する

特集1 インタビュー/低コスト化に対する誤解の整理とポイント

(株)フォレスト・ミッション代表取締役 坪野克彦
全国森林組合連合会組織運動推進課 本多孝法

■機械の導入が低コストではない
――全国の現場で指導される中で、低コスト化について勘違いされている展について整理していただけますか。
坪野: まず最も多いのが、林業機械を導入すればすぐにコストが下がるという思いこみです。林業機械を導入すれば、人の何倍も仕事をしてくれるので人件費が減りコストが下がる。確かにそうなのですが、機械を導入すれば当然お金がかかります。たとえばフォワーダとプロセッサとグラップルを補助金なしで買えば4000万円ぐらいになります・・・

特集2 精密な現状把握こそが低コスト化を可能にする

多野東部森林組合(群馬県)

■造林・育林中心から利用間伐へ
 多野東部森林組合は、以前は利用事業(造林、育林事業等)が収益の大半を占める組合であったが、06(H18)年度の県単独事業「森林施業プラン作成支援研修」で京都府日吉町森林組合に研修に参加を機に提案型集約化施業に着手。以後、同組合で開催された「J-フォレスター養成研修(農林中央金庫主催)」にも参加し、関東地区ブロックの施業プランナー育成研修事業のモデル組合として選ばれ、施業プランナー育成研修の受け入れを通じ、その取り組みは年々加速している・・・

特集3   機械の稼働状況を把握し稼働率向上を図る

三次地方森林組合(広島県)

■3年前に利用間伐を着手
  三次地方森林組合は06(平成18)年度から提案型集約化施業に取り組み、以後、急速に搬出間伐の実績を伸ばしている。その手法としては説明会等を通じて合意を得られた地区と長期施業受委託契約を締結し、「低コスト林業団地」を設定し森林組合が森林管理を担う。作業システムは、基本的はハーベスタ+グラップル+フォワーダで・・・

◆フォト・レポート ・・・・1

「美しい竹林の里」復活に向けて
福井県高浜町/竹竹クラブ

木材トレンドを読み解く◆赤堀楠雄・・・32

林業の危機を克服するには
主伐材・大径材の市場性を高める努力を

林業生産技術ゼミナール 第9回◆酒井秀夫・・・34

組織の近代化と人材育成

■組織の近代化
 一般企業の経営に成功する3つの条件を掲げます。松下幸之助氏が述べておられるものです。
絶対条件=経営理念を確立すること。
必要条件=一人ひとりの能力を最大限活かす環境をつくること。
付帯条件=戦略戦術を駆使すること。
 経営者は、常にこのことを考えていなければなりません。森林組合や林業の事業体も例外ではありません・・・ 

森と水 第19回―森林管理の現場から―◆蔵治光一郎・・・38

森林の環境サービス取引

先進国型林業のマネジメント―その法則を探る9◆相川高信・・・44

木材のカスケード利用のポイントはチップ生産にある

■木材の付加価値を高めるために
前回の記事で、日本の住宅着工数が減少していくという予測を紹介しました。需要が減少する中では、中国やロシアの動向など私たちにはコントロールできない外部の影響以外には、木材価格が自動的に上がる要素はありません。
そこで、以前から指摘されてきたことではありますが、「木を一本丸々使い尽くす」という発想(カスケード利用)がますます重要になってきます。具体的には、木材を製材や合板だけではなく、製紙原料や木質ボード、そして木質バイオマスエネルギーとして利用していくことです。日本同様、木材価格の下落を経験してきたヨーロッパでは、そのような取り組みを早くから始め、木材産業全体の付加価値を高め、雇用を確保する努力を続けてきました・・・

指導の現場を行く◆水野雅夫・・・50

新人指導の専任トレーナー 古庄正徳(菊池森林組合) 

林研グループが応援します!◆富山県/砺波地区林業研究グループ協議会・・・56

空中写真を利用して森林所有者をリストアップ

普及員実践日誌◆徳島県 林業普及指導員 木本正二・・・58

A材需要確保・拡大に向けた木材評価の明確化とネットワーク形成  

提案型集約化施業のカンどころ◆坪野克彦・・・・66

提案型施業推進における管理層が果たす役割

 提案型施業を組織内で中心となって進めるのは、森林施業プランナーで、その実践段階では、現場技術者や経理担当者との連携が成否の鍵を握っています。そして、組織内においては、課長や参事等、管理職の理解と協力、場合によっては率先垂範が推進のための大きな原動力となります。
 今年度の「森林施業プランナー研修」でも、事業を進めていくための課題とその打開策を考えるワークショップにおいて、森林所有者にいかにして理解してもらい集約化を進めるかということと並んで、上司と経営者の理解を得ることを課題として挙げる人が相変わらずたくさんいます・・・

法律相談室●北尾哲郎・・・・・・76

砂防指定地域内に間伐等の手入れをするための作業道を開設したいと思いますが、可能でしょうか。 

●山村クラフトへのいざない 楕円形の弁当箱 時松辰夫・・・9
●わがまち木造自慢・・・63

(福)城東会 青空保育園(群馬県伊勢崎市)

●新・地域リーダー列伝 三重県 安田年宏・・・64 

今こそ地域林業の基盤整備を次世代につなぐ森林・林業

●インフォメーション・・・70
●読者のお悩み相談/泉 忠義・・・72

プロセッサのオペレーターですが、伐倒担当のベテランとの連携がうまくいきません 

●ひろば・・・79
●表紙の人・・・80

北澤由佳さん 甲賀郡森林組合(滋賀県)

表紙/岩渕光則
フォト/竹竹クラブ

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