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現代林業 2010年7月号

雑誌月刊 「現代林業」

現代林業 2010年7月号

【特集】鼎談 木材自給率50%! どんな林業を創っていくべきか?

著者 全国林業改良普及協会
定価 5,700(年間購読料/送料込み)円
ISBN ---
体裁 A5判 80頁

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主要目次

特集 鼎談 木材自給率50%! どんな林業を創っていくべきか?

藤森隆郎(森林科学者)
岡田秀二(岩手大学教授)
酒井秀夫(東京大学教授)

国の森林・林業再生プランが示す自給率50%に対して、何が起こるのか、これからどうなるのかという読者からの声を耳にします。そこで編集部では自給率50%を一つの契機に、私たちがこれからの林業像をどのように考えていけばよいかを、森林生態学分野の森林科学者・藤森隆郎さん、森林政策学分野の岩手大学教授・岡田秀二さん、森林利用額分野の東京大学教授・酒井秀夫さんの鼎談からその姿を描いていただきます。(鼎談日:平成22年5月14日)

■森づくりの結果が50%である
藤森:育てる時代から利用する時代へ転換しつつある今、森林・林業政策には日本の森をどのような森にしていこうとするのか、長期的な森づくりビジョンがまず必要だと思います。折しも、今、森林・林業再生プラン(以下、「再生プラン」)が進められています。森づくリの大きな理念として森林の多面的機能の発揮、それから健全な林業の振興と言うことが謳われていると思います。それに向けての目標とする森林の姿、すなわち目標林型を求めていくことが必要と思います。
 今日は木材生産を目的とした林業の話が中心となりますが、その場合でも日本全体あるいは地域全体の森林配置というものを考えて、その中でどこでどのような木材生産の林業を進めていくか、そういう順序が必要だと思います。多様な森林生態系のサービスと言われる木材生産、生物多様性、水土保全と言うような森林生態系のサービスの中で求めるウエイトによって人工林、天然生林、天然林、というような目標林型の大枠を定めた上で、それぞれに適した管理施業を進めていくことが必要であろうと思います。
 地形が複雑急峻で気象状況の複雑な日本においては、特にそのことは大事になると思います。
 その中で人工林に焦点を当てますと、戦後、拡大造林によって人工林は増えてきました。できるだけ多くを将来の木材生産の基盤としてどれだけものにしていくことができるか。あるいは逆にそれを環境保全にマイナスになる負の遺産として抱え込み続けるのか、今、大事な分かれ目の起点にあるように思います。
 再生プランはそこのところの解決に重点を置いた施策なんだろうと思います。そのキャッチフレーズとして10年後に50%以上の国産材自給率ということを掲げております。これはわかり安い指標で結構なことだと思います。
 ただ、長期的な森づくりのビジョンと照らして、これがどう位置づけられるのかということを議論していくことが大事だと思います。こうしたことを踏まえて、先生方のご意見をいただければと思います・・・

◆フォト・レポート・・・・1

ホタルと地域材で温泉地の振興を
ソリッドウッド事業協同組合(香川県高松市塩江町)

木材トレンドを読み解く◆赤堀楠雄・・・40

続「森林マネジメント」と木材利用
利用圧力が増す中での森林管理とは

林業生産技術ゼミナール 第19回◆酒井秀夫・・・42

木質バイオマスのサプライチェーン(1)
 

バイオマスエネルギーは、化石燃料依存による地球温暖化防止対策や、エネルギー自給率の向上など、様々な観点から取り組まれています。バイオマスには、林地残材、間伐材、未利用樹の他に、稲わら、麦わら、もみ殻などがあります。廃棄物系には、建設廃材、製材廃材、家畜糞尿などがあります。単に森林バイオマスというと、土壌動物や大形動物なども含まれます。ここでは、林業の観点から、林地残材、間伐材、未利用樹などの木質バイオマスを扱います。循環再生資源である木質バイオマスの利用は、遠い国や夢の話ではなく、地球上での現実の話しです・・・ 

藤森隆郎が訪ねる新たな森林管理の現場◆藤森隆郎・・・48

山全体が材(商品)のストックヤード 安田孝さん(1)

レポート・・・・◆黒田慶子 ・・・・36 

ナラ枯れを防ぐために<上>
―被害を増やさないためのポイント

 

お役に立ちます!最新研究紹介◆鳥居厚志・奥田史郎・・・52

竹は里山の厄介者か?(1)―竹資源の有効利用を目指して 

里山に生育する大型の竹のほとんどは、もともと植栽されたものです。ご存じの通り筍栽培や竹材生産のために植えられましたが、まさか自然に拡大するとは、おそらく誰もが想定外でしょう。竹林の拡大は、かなり以前からじわじわと進行していたようですが、実態が明らかにされたのは1990年代後半でした。1970年代以降、平地・都市域では竹林の縮小がみられるものの、丘陵地から山地にかけて竹林は概ね拡大してきたようです。竹林が放置されるに至った社会背景としては・・・

林研グループが応援します!◆山形県/おきたまフォレスターズクラブ・・・58

間伐材ログハウスづくりで山へ行くきっかけづくり

普及員実践日誌◆佐賀県 林業普及指導員 小山由希子・・・60

山のなんでも相談窓口開催で所有者の悩み解決、利用間伐推進

提案型集約化施業 成功をつかむ実践術 第7回◆坪野克彦・・・・68

プランナー同士の連携のあり方

提案型集約化施業に取り組む事業体が増え、プランナーも増えてきました。それと同時に、森林施業提案書が作れなかったり、集約化に取り組む時間がなかったりと、大きな壁にぶつかっているプランナーも増えています。日吉町森林組合の湯浅勲参事の近著「集約化の壁はこうしてブチ破れ」(全林協刊)のように、壁をブチ破れないプランナーが多いのですが、そういうときに支えになってくれるのが上司や同僚です。その一方で、他事業体のプランナーとの連携が支えになっているという話はこれまであまり出てきていません・・・・

法律相談◆北尾哲郎・・・74

父に対して、父が相続した共有名義の山林の固定資産税の全額の請求が来ています。他の共有者と連絡が取れないのですが、父が払わなければいけないものなのでしょうか?

●日本林業アーカイブス 森林鉄道の記憶―津軽編―

木炭ガス発生装置が取り付けられた酒井式機関車 齋藤 淳・・・9

●わがまち木造自慢 

長岡市立和島小学校(新潟県長岡市)・・・65

●新・地域リーダー列伝 大分県 三浦孝光・・・64

健全な森林を次の代に引き継ぐ
 高齢級林分を活用した可能性を追求

●インフォメーション・・・72
●読者のお悩み相談/新井和子・・・74

事務所職員から一方的に指示されるのではなく、現場技術者の意見も聞いて欲しい

●表紙の人 五名美江さん 東京大学大学院農学生命科学研究科附属愛知演習林・・80

表紙●岩渕光則 フォト●岩渕光則、高松市塩江美術館

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