月刊 「林業新知識」

林業新知識　2010年9月号

「工夫と探求心 自然に学ぶ林業」荒薦幹雄さん（島根県）

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• 主要目次

技芸の風
「工夫と探求心 自然に学ぶ林業」…1

荒薦幹雄さん（島根県）

「70歳を越えると、若い者の動きにはかないませんが」。そう言いながら、50年生のヒノキに、木登りステップを１段１段掛けながら登る荒薦幹雄さん。今も、９～12ｍまでの枝打ちや、高所での吊り伐りなどの特殊伐採作業をこなす。「みなさんから高い所がお好きですねと言われますが、本当はすぐにでも下りたいんです。でも、長期間登らないと、もう二度と登れなくなりますから」と言う・・・・

グループで実践　山の幸栽培
「原木アラゲキクラゲ」…6

天草林業研究グループ連絡協議会（熊本県）

山のよろず講座
「ロープの結び方 山で役立つ基本の３つ」…8

松岡秀治さん（長野県）

山仕事で使う道具にもいろいろありますが、かかり木を外したり、アンカーを取ったり、他にもさまざまな場面で、何かと出番の多い道具がロープ（ワイヤーではなく繊維の）ではないでしょうか。いざという時に、手早く思い通りに結んで使いこなせると、仕事もはかどり、楽しみも増すはずです。
　ところが、専門書が書店に並ぶほど、結び方には目的によって数多くの種類があり、その全てを覚えるのは至難の業だと思います・・・・

魅力再発見の樹木図鑑
「トチノキ」…10

文・川尻秀樹さん

道具入門　現場の技
「２人でこなす屋敷林の現場は、年間150件」…12

南部政幸さん（富山県）

この写真は、２階の屋根の上まで張り出した枝を
一枚の瓦も傷つけずに切り下ろすところです。
樹上で作業をする南部政幸さんと弟子の中村孝志さんの２人だけで、
太くて長い枝も処理してしまいます。
いったいどんな技や道具が使われているのか気になりますね。
「カイニョ」と呼ばれる屋敷林の現場でお話しを伺いました。

こちら林業普及指導員です…15

第39回全国林業後継者大会で林研グループをＰＲ！（神奈川県）

林内に大きな大漁旗 生徒達が森と海のつながりを実感！（愛知県）

お悩み相談室
「長男に継いでほしい。親がすべきことは…」…17

山を継ぐ
「末っ子で家督を継いだ」…18

原見健也さん一家（和歌山県日高川町）

日高川は、懐深い紀伊山地から著しい蛇行を繰り返し、最後は太平洋に下る河川である。延長１２７㎞。その中流の日高川町大又地区で５００の山林を経営する、原見林業の原見健也さん。大又地区の庄屋の家系であり、祖父は川中村の村長も勤めていた。
　さて、２男１女の３人兄弟の中で、昭和27年生まれの健也さんは一番下。長男の原見太幹さんは、物理の道に進み、博士号を取得。現在も原子力関連の研究に勤しんでいる。
「兄の方が、よほど林業向きの名前なのですが」と笑う健也さん。「祖父からも、長男が跡を継ぐべし、という話を聞かされており、私は跡を継げない」と幼き日の健也さんは思っていた・・・

効果を上げる獣害防除
「１本ずつ苗木を守る 設置方法1　筒状の資材」…20

　今回から３回に分けて、単木防除の設置方法を説明していきます。
　今回は市販のウッドガードとヘキサチューブです。どちらも本体が通気性の少ない筒状で、それを２本の支柱で固定する単木防除です。ウッドガード本体は生分解性素材で、側面に穴が開いている点が、ヘキサチューブは本体の組立にリングを使う点が、異なります。
　最初の工程はどちらも、本体を成形します。太ももでしっかりとしごいて折り筋を付け、立方体になるよう形を整えます。ウッドガードは外側へ両端の折り返しをして折り筋を付ける方が形を整えやすいです。逆にヘキサチューブはこの工程後にリングをつけてから、内側へ両端を折り返します・・・

読者コーナー…22

木材市況
全林協からのお知らせ…24

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