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地域の未来・自伐林業で定住化を図る ―技術、経営、継承、仕事術を学ぶ旅

単行本森林と林業を知る本

地域の未来・自伐林業で定住化を図る ―技術、経営、継承、仕事術を学ぶ旅

農山村地域の未来を豊かにする!! 自伐(型)林業と定住化推進のヒントが掴める!!

著者 佐藤 宣子
定価 3,080円 (本体2,800円)
ISBN 978-4-88138-390-2
体裁 A5判 436頁

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コロナの時代の生き方も見える
林業をやりたい方、定住化促進の自治体職員の方、必見!

  自伐(型)林業者や関係者、地方自治体職員など、全国17地域のさまざまな実践者に著者・佐藤宣子先生が取材・インタビュー。

 第1章は、定住化を図る地方自治体の取り組みについて解説。第2章~第4章は、地域で活躍する方々の技術、施策、経営、人材育成などの事例を対談形式で紹介し、続く「旅の考察ノート」で、各事例のポイントをわかりやすく整理し、解説しました。第5章では、訪ねた17地域39事例全体の自伐林業と定住化推進についてまとめています。
 家族、講師や師匠、仲間、委託者の山主さん、材の出荷先、応援企業、森林組合、NPO法人、行政職員など、林業関係者に限らず、さまざまなジャンルの方々の実践内容から、森林・林業・農山村地域社会を豊かにする工夫やヒントが見つかるはずです。
 
 
 
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著者プロフィール

佐藤 宣子

さとう のりこ

1961年福岡県生まれ。九州大学大学院農学研究科林業学専攻博士課程修了。大分県きのこ研究指導センター研究員、九州大学農学部助手、同助教授などを経て、2007年より九州大学大学院農学研究院教授。2017年4月より九州大学農学部附属演習林長を兼務。専門は、森林政策学、山村社会論。

主な著作:『日本型直接支払に向けて』(編著書、日本林業調査会、2010年)『林業新時代~「自伐」でひらく農林家の未来』(共編著、農山漁村文化協会、2014年)

主な社会活動:NPO法人九州森林ネットワーク理事長、総務省過疎問題懇談会委員、宮崎県森林審議会委員などを務める。

主要目次

第1章 自伐型林業支援で定住化を図る地方自治体の取り組み

1.U・Ⅰターン移住の新たな動向と背景 
2.過疎市町村での移住・定住施策の特徴 
3.地域おこし協力隊制度を活用した自伐型林業への就業と定住の広がり 
4.市町村による移住・定住に向けた自伐型林業支援の方法 
5.労働安全対策の重要性

第2章 自伐(型)林業の技術と経営スタイル

静岡県 静岡市編
「山と地域を守るための林業」を伝える─「自伐林家」後継者達の自負
「繋ぐ役割」を担う─林家から発信する林業マーケティング
「守る役割」を担う─面で維持する地域の林業 
 
熊本県 芦北町・水俣市編
地域ビジネスモデルとしての自伐型① 住宅材の受注生産を可能にする自伐林業の力
地域ビジネスモデルとしての自伐型② 製材技術と設計者が繋ぐ信頼のサプライチェーン
自伐スタイルを次世代へ繋ぐ工夫 
 
島根県 出雲市編
「この地」を活かす林業経営の探求① 木のバランス、配置のバランス、そして品種─森づくりの作法
「この地」を活かす林業経営の探求② 規模適合の素材生産方式、市場から評価される材の販売
 
北海道 白老町編
補助金に頼らず雇用10名、自伐林業の経営力① シイタケ原木、薪、炭材 1本の丸太価値を最大に引き出す
補助金に頼らず雇用10名、自伐林業の経営力② 自伐の6次化で経営力アップ 生産から加工、販売まで
 
愛媛県 西予市編
どう磨く 自伐で利益を出す知恵と技① 菊池流 目標日当を稼ぎ続ける自伐経営術
どう磨く 自伐で利益を出す知恵と技② 自立の方法 補助金に頼らない稼ぎ方
どう磨く 自伐で利益を出す知恵と技③ 安全対策と人材育成 自伐林家の普及活動
  

第3章 自伐(型)林業と農山村地域社会

福井県 福井市編
集落の力が自伐を伸ばす① 集落ぐるみの自伐
集落の力が自伐を伸ばす② 共に生き、人を育てる仕組み
 
鳥取県 智頭町編
新しい自伐型林業の胎動① 自伐第三世代の若者が描くバランス・スタイル・デザイン
集落の力が自伐を伸ばす② 町の自伐支援・山林バンクの可能性
 
高知県 本山町編
Iターン自伐型の社会学─林業で定住促進
Iターン自伐型の経営学─副業型自立経営の工夫いろいろ
  
岐阜県 恵那市編
自伐推進で山村地域の再生・持続へ①
ニュータイプの山村回帰へ─「育った場所の価値を高めたい」Uターン青年の自発型経営スタイル
自伐推進で山村地域の再生・持続へ②
地域分業型でU・Iターン自伐者の仕事確保
自伐推進で山村地域の再生・持続へ②
移住者を増やし、農林業参入を支援 地域力アップ実現の理由とは
 
和歌山県 みなべ町編
備長炭産地の持続に向けて① 共同販売、原木資源確保で木炭生産者を支える森林組合の役割
備長炭産地の持続に向けて② 400年続く薪炭・梅システムを継ぐ若者たち
 
宮城県 気仙沼市編
自伐(型)林業で地域エネルギー事業を推進①
平均年齢66歳 8名で年間500tほどのバイオマス材を生産・出荷─八瀬・森の救援隊
自伐(型)林業で地域エネルギー事業を推進②
県外からの若者たちがスタッフに 伐出、事務、自伐研修を支援
自伐(型)林業で地域エネルギー事業を推進③
復興のシンボル 地域発エネルギー産業創造)
 
群馬県 みなかみ町編
人・自然共生のまちづくりで自伐型林業① アウトドアガイド業と林業副業を組み合わせ定住促進
人・自然共生のまちづくりで自伐型林業② 住民みんなが担う小さな林業で地域の自立を
 
岡山県 新見市編
自伐林家、森林組合、民間事業体連携で地域内分業を①
自伐型林業者の役割に期待、 間伐施業発注から技術支援まで
自伐林家、森林組合、民間事業体連携で地域内分業を②
地域ぐるみで人材育成、仕事環境づくり
 
第4章 自伐(型)林業の人材育成・継承―後継者、新規参入者
 
埼玉県 飯能市編
企業・社会が注目する自伐型仕事スタイル①
自伐型林業者の人材力に企業が注目 地域在住エンジニア業務を委託へ
企業・社会が注目する自伐型仕事スタイル②
自伐型林業+副業の自営スタイルで働きたい─若者たちの非雇用型指向
 
奈良県 吉野町 岡橋清隆氏インタビュー編
岡橋清隆氏に聞く 自伐型林業の人材育成① 信頼され、寄り添う存在へ 現代版「山守」への期待
岡橋清隆氏に聞く 自伐型林業の人材育成② 現代版「山守」を目指す若者たちへの言葉
 
福岡県 八女市編
「副業+自伐」の地域人材を育てる① 1人1人の成長伴走型の自伐研修
「副業+自伐」の地域人材を育てる② 多様な副業スタイルを生む 自伐の包容力を活かす
 
高知県 四万十市編
自伐型林業 自立・持続への進化を探って①
小規模の優位性を活かし、山主さんと歩むビジネススタイル
自伐型林業 自立・持続への進化を探って②
小規模経営スタイルを伸ばす支援方法とは
 
 
第5章 自立・持続への進化を探って 「自伐林業の旅」を振り返る
 
旅の視点 
自伐(型)林業の世代論 
自伐(型)林業者の群像 
自伐林家、自伐型林業のある農山村の暮らし〜多面的な視点からの評価〜 
自伐(型)林業者を支える人々と組織 
広がる行政の自伐(型)林業支援策 
自伐(型)林業の本質 

 

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