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2024年改訂版  林業労働安全衛生推進テキスト

単行本森林と林業を知る本

2024年改訂版 林業労働安全衛生推進テキスト

改正された労働安全衛生規則やチェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン等制度を盛り込んだ改訂版! 事業者責任、補償保険、民事責任から送検事例まで

著者 小林繁男(労働安全衛生コンサルタント)、広部伸二(農学博士、元森林総合研究所)
定価 3,740円 (本体3,400円)
ISBN 978-4-88138-460-2
体裁 B5判 170頁 オールカラー

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2024年改訂版 4月25日発売!

 林業労働安全衛生の理解に欠かせない基本事項(労働安全衛生のしくみと制度、労働災害の現状等)に加え、労働安全対策の経営的意味・効果、経営向上に果たす役割、さらには労働災害の発生によって招くおそれのある法的問題・損害賠償など必須事項をまとめたテキストの改訂版です。

 2015年の初版発行から、2021年の労働安全衛生規則やガイドライン等の制度改正を受けた改訂版を経て、今回さらに以下の内容を追加・改訂しました。

【主な改訂点】-------------------------------

1.「使用停止、作業停止等の命令」に関する補足の注を追加。

2.労働安全衛生法を理解する上で重要な通達について、通達とは何かを明記。
 
3.「(参考)労働基準関係法令違反に係る公表事案」を追加。送検事例等が実名で公表され企業にとって大きな影響があることを明記。

そのほか、

 林業における死傷者数や災害状況、特にチェーンソー伐木等作業に係わる死傷者数や事故の型別などについても最新の統計データに更新。 

 

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 林業労働災害の防止には、従事者それぞれの確実な安全行動はもちろんのこと、事業体の経営トップ・管理層の意識改革、ひいては経営方針として安全対策を位置づける実行力が抜本的対策として欠かせません。

 経営トップ・管理層(森林組合代表理事、理事、参事、業務課長、民間事業体経営者、管理責任者等)などの方々に、ぜひ手元に置いていただきたい一冊です。

 

*FAX・郵送でもお受けしております。こちらのお申込書(Excel)もご活用下さい。 

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著者プロフィール

小林繁男(労働安全衛生コンサルタント)、広部伸二(農学博士、元森林総合研究所)

小林繁男(こばやし しげお)
1949年、長野県生まれ。労働安全コンサルタント、労働衛生コンサルタント。京都大学卒業後、民間の化学会社の研究所勤務を経て労働省(現在の厚生労働省)の労働基準監督官として労働災害防止等に従事。奈良労働局長を経て、退職後、陸上貨物運送事業労働災害防止協会技術管理部長、(一社)日本労働安全衛生コンサルタント会事務局長。2017年退職。
現在、小林労働安全衛生コンサルタント事務所所長。


広部伸二(ひろべ しんじ)
1955年、京都市生まれ。農学博士。京都大学農学部林学科を卒業後、林業試験場(現在の森林総合研究所)に入庁。林業機械の安全についての調査研究に従事。2013年に厚生労働省より公布された車両系木材伐出機械等に係る労働安全衛生規則の改正および安全衛生特別教育規程の改正の前段となる「車両系林業機械の安全対策に係る検討会」に参加。2014年に森林総合研究所を退職。
主な著書に『タワーヤーダとその作業』(共著、林業機械化協会)、『機械化のデザイン』(共著、全国林業改良普及協会)がある。
*なお、プロフィールは初版発行時のものです

主要目次

 

序  なぜ、労働安全対策か
安全管理の基本
 労働災害が事業者にもたらすもの/安全衛生活動により事業者が得られるもの
 
1章  経営者が語る─「労働安全」は経営の土台  
 ゼロ災で低コスト林業を実現/泉 忠義(株式会社泉林業社長)
 安全を最優先の発想が経営を創る/安田 孝(有限会社安田林業代表取締役)
 安全確保は危険事象の共有から/半田州甫(株式会社とされいほく代表取締役副社長)
 
  コラム「安全は最大のコスト削減」坪野克彦(株式会社フォレスト・ミッション代表取締役)
 
2章  事業者の義務と法的・社会的責任
小林繁男(労働安全衛生コンサルタント)
 
 解説1 労働安全衛生法上の事業者責任
 労働安全衛生法では労働災害を防止する責任は企業/事業場の法令遵守を指導するのは「労働基準 
 監督官」/法令が遵守されない場合の送検も「労働基準監督官」/労働安全衛生法違反と業務上過     
 失致死傷 
 
 解説2 労働者災害補償保険上の責任
 労災補償は事業者の義務/平均賃金/労災保険により事業者は労働基準法の補償義務が免除されて 
 います/労災保険の適用/労災保険の特徴
 
 解説3 民事上の責任
 安全配慮義務違反としての損害賠償責任/不法行為による損害賠償責任/工作物瑕疵による損害賠 
 償/その他の責任
 
 事例解説① 送検事例(他業種を含む)
 送検事例1/送検事例2(特別教育違反)/送検事例3(労災隠し)
 
 事例解説② 損害賠償の実際(他業種を含む)
 損害賠償事例1(高額な損害賠償)/損害賠償事例2(不法行為による損害賠償)/損害賠償事例3
 (下請労働者に対する元請企業の安全配慮義務)
 
 法律相談
 解答者 北尾哲郎(弁護士・岡村綜合法律事務所パートナー)
 
3章  事例に見る─事業場の労働安全衛生対策実践
 事例1  安全はすべてに優先する/泉 忠義(株式会社泉林業社長)
 事例2  労災ゼロを目指した安全管理/田村森林組合(福島県)
 
4章  安全衛生教育のしくみと制度
 1 林業機械・作業の安全とその関係法令
 広部伸二 (農学博士・元森林総合研究所)
 
 安全衛生管理/作業現場管理/緊急連絡体制/リスクアセスメント/林業機械/安全衛生教育等/  
 林業に関わる安衛法令規則等
 
 2 事業場の安全衛生教育─取り組みモデル
 安全衛生教育を実施する前に/安全衛生教育をしよう
 《取組事例1》食料品製造業G社取組事例 
 《取組事例2》食料品製造業K社取組事例 
  
   コラム リスクアセスメントの推進
   コラム 新たな化学物質管理
   コラム エイジフレンドリーガイドライン
 解説  林業現場の安全第一
 奥田吉春(技術士)
 
 資料編 労働災害の現状と課題、その他
 資料1 林業労働災害の現状と分析
 資料2 チェーンソーの怪我とその対策としての防護服について 
 資料3 刈払機作業の災害分析の紹介
 資料4 チェーンソー用防護服は事業体の経営を護ります
  
 索引
 著者紹介
 参考図書
 
 

 

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