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インタビュー「先人に学ぶ」

Iターン仲間と林業会社を設立

今井保隆さん(有)天竜フォレスター代表(静岡県天竜市)

5人で天竜フォレスターを設立

 組合を辞めて天竜フォレスターを設立するまで、2年間のブランクがあります。結婚する時に仲人をやってくれた師匠が、組合を辞めて個人経営で林業をしていました。その人に、こういうことをやりたんだけど、と言うと、うちで2年間勉強してからやればいいじゃないか、と言ってくれたんです。そういう気持ちがあるんなら、組合で言われたことをやるよりも、うちでやらせてやる、と。そこに2年間お世話になりました。
 現場は、いきなり「あそこへ行って、お前、やってこい」と言われましたよ。段取りから出すまで、最初から最後まで全部です。積み上げた経験がたった6年、しかも林産は3年しかないですから怖かったですよ。いきなり、線張ってこい、と言われるので。でも、やるしかなかった。逃げられないですから。それが良かったのかもしれません。自信がない、ではいつまでたってもできないと思います。どんな商売でもそうだけど、踏ん切りって必要じゃないですか。ただ、それを認めてくれる人は、そういるわけではないと思うんですけどね。

 2年後、天竜フォレスターは5人でスタートしました。出資者は3名。仕事は、組合時代の繋がりで出してもらったり、出資者に出してもらったりしながら食いつなぎました。その後は口コミもあるし、自分たちが開拓した部分もあります。当初は、森林組合と違ってネームバリューがありませんし、実績もないので営業に苦労しましたが、辛いと思ったことはありません。たぶん気が張っていたんだと思います。

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