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山村型起業解説

木を立ったまま分譲販売する新しい試み木を立ったまま分譲販売する新しい試み

4.売り方のデザイン(ネット流通のしくみ)

 零細規模を前提とした山村型ものづくりにおいては、それにあった売り方を採る必要があります。その基本がネット流通でする。そしてもう一つは、地域内での販売です。

 工業製品のような大規模生産+マス流通のシステム(山村型ものづくりには合わない方式)では、ロット、納期、出荷価格設定などにおいて、売り方の注文条件を満たさなければ取引は続きません。ある意味では、売り方主導で事が進められるケースが多いのです。
 けれども、山村型ものづくりの特色は、自然素材活用、手づくりの味わい、小規模生産などにあります。これらの良さは、マス流通の基本条件(ロット、納期)には到底合わないものです。

 商品がサービス(例:インストラクター技能提供、森林セラピー活動運営)の場合は、商品は性格上自ずとあつらえもの(半オーダーメード)・限定的なものとなります。マス流通商品(例:大手旅行代理店のパッケージツアー)とは相容れないものなのです。

 少量生産、季節(期間)限定など、いつでも商品があるとはいえないケースもあり得る零細規模の生産者にとっては、ネット販売は商品の良さを最大限に生かす売り方です。

 そこでは、

  • 広域販売
  • 対象を狭く絞り込んだ販売
  • 宅配販売(モノ)、電子宅配販売(サービス)
  • 受注方式と顧客情報管理
  • 商品アイテムの煩雑な変更可能な販売
  • 商品アイテムと在庫(資産)コスト
  • 適正在庫管理と販売額
などを検討する必要があるでしょう。

 ネット販売に加えて、もう一つの販売チャンネルが地域での販売です。従来型の販売(地元直売店、農林水産祭等イベント展示販売)だけではなく、自分の商品(良さ)を理解してくれる地域の顧客に絞り込んだ販売も検討する必要があるでしょう。

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