ツクと焼畑

どうやら樹上作業の師匠も読んでくれているようなので、先日の宮崎取材の際の副産物を紹介します。現地の森組で働く若者に勧められて、この技能に出会うことができました。
 宮崎県児湯郡西米良村(こゆぐん にしめらそん)では、長い間焼畑が行なわれており、西米良村歴史民俗資料館では、その手法を記録したビデオを視聴させてもらえます。
 ビデオによれば、焼畑予定地の大きな立木は、そのままバタリと倒してしまうと、土を荒らしたり、取り除く手間が大きいということで、事前に登って枝を切り取り、枯らすのだそうです。その樹上作業に使われるのが"ツク"です。

ブレてしまってごめんなさい。「木おろしに使う。立木から立木へ空中で移動するための道具」と書かれています。

資料館に保存展示されている"ツク"たち。

移動には重力を利用します。

右上のような写真も展示され、動画をご覧いただくと感動ものです。残念なのは、多くの根性系作業と同じく、何かがあったらポトリと落ちて、おしまいということです。
 聞くところによると、焼畑サミットなるものまで行われているようですね。世の中は広い。














 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。
「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。
						
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