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まいど「森林楽校・森んこ」です。

楽力を身につけましょう!
楽力って、何だ?
Chichiのブログを読めば、分かるぞ。

2010年12月19日

炭焼きの窯を作る。その5

さてさて、宴会はものすごく盛り上がり、
ふと眠りにつくと、もう朝です。

宴会の間も、何度となく窯の様子を
見に行っては、酔いを覚まし、また
飲むという一晩でした。


午前9時いよいよ、期待の窯出しです。
指導いただいた木戸口先生も、
初釜で決して万全の条件ではなかっただけに、
やや緊張気味。

さて、窯開けです。
どうなっているか。
うまく炭は焼けているか。
緊張の瞬間です。

sumiyaki9.jpg


予想以上の上出来でした。
木戸口先生の評価。
これ以上望めないほどのでき。

sumiyaki11.jpg

やった-!!!
思った以上にたくさんの炭ができました。
ドラム缶の窯での竹炭ですが、
しっかりとできていました。

sumiyaki10.jpg

さて、今度は自力で焼いてみよう!!!
また、里山での楽しみが増えました。

支援していただいたFさん、
参加していただいた皆さん
ありがとうございました。





2010年12月18日

炭焼き窯を作る。その4

さて、いよいよ窯に火を入れる日です。
最初の焼き物は、当初の目的である
竹を焼きます。

裏山で伐採されて、数ヶ月たった竹を
6等分に割り、長さ80センチ×幅5センチくらいの
竹材を作ります。

ドラム缶には、思ったより多くの
竹が入りました。

びっしりと竹を詰め込み、
いよいよ火をつけます。

数分もすると、
もうもうとものすごい煙が立ちこもります。

sumiyaki6.jpg

煙突の温度が80度になるまで、
薪を焚き続けます。

午前9時半頃に火をつけて、
完全に窯のふたを閉めて、
煙突の穴もふさいだのは、
午後8時頃。

sumiyaki7.jpg

その間に、煙はモクモクの真っ白から
モクモクが落ち着くと、やや青みがかりはじめ
どんどん煙が透明になっていき、
窯をふさぐときには、
全くの透明無臭になります。

その変化は、とても不思議です。
煙の変化とともに、中の竹は、
どんどん炭化されていっているのです。

温度と煙の色とニオイで
炭焼き職人は、窯の中の炭化具合を
予想するのです。

sumiyaki8.jpg


夜は更けて、窯の竹が炭化している間、
宴会をしながら、待ちました。
これも、また、楽し!です。

sumiyaki-syokuji.jpg





2010年12月17日

炭焼き窯を作る。その3

さていよいよ、作業にかかる日です。
11月23日(勤労感謝の日)
あいにく、朝から雨。
しかも、私は地域の用事で
午前中は、出席できませんでした。


午後から、参加してみると。
もう随分と作業は進んでいて、
びっくり。
しかも、本当に雨の中で
カッパを着ての作業。

sumiyaki2.jpg

参加していただいた皆さんは、
とても元気いっぱい。

頼もしい限りです。

いろいろと段取りが
うまくいかなかったことも
あったようですが、、
木戸口先生の指導と、
経験者のOOさん・JBさんそして、OKさんの
大活躍によって、どんどんと
小屋が建ち、窯がドンドコできていきました。

sumiyaki3.jpg

HRさんちのボクもよく頑張ってくれました。
紅一点の女性参加のKMさんも、買い出しや
楽しい雰囲気作りに大いに活躍してくれました。

冷たい雨のなか
泥んこになって、本当に大人も子供も
役割を分担して、いい活動でした。

sumiyaki4.jpg

一日降った雨で体は、
冷え切っていましたが、
気持ちは、ばっちりあったかでした。

参加いただいた皆さんのおかげで、
素焼き小屋と窯が無事完成しました。

sumiyaki5.jpg

充実した一日でした。

後は、12月4日の火入れと
5日の窯出しです。





2010年12月16日

炭焼き窯を作る。 その2

さてさて、まず始めに
基本をお勉強です。

10月21日の夜の
8時から2時間の座学勉強です。
集まったていただいたのは、9名。

sumiyaki1.jpg

まずまずのスタートです。
炭焼き体験に参加申し込みがあったのは、
15名ですが、なかなか全員集合とは
なりませんでした。

まずは、自己紹介から。

次に、本当に炭焼きの基本の基本を
炭焼き職人の木戸口先生から、
本当に丁寧に教えていただきました。

炭が「焼く」だけではできなくって、
「蒸す」という作用によってできるのを
始めて知りました。
「蒸し焼き」です。

それから、どんな炭焼き窯を作るのかを
説明。まあ、わかったようなわからないような。

木戸口先生に説明は、
とても、柔らかくって、
要領が良くって、
しかも、さりげなく問いかけがあり、
いつの間にかに、
「みんなで力を合わせて
炭焼き窯をつくるぞう!!」って
雰囲気にしてしまうところなど、
すごく進行が上手だと関心。

炭焼きのプロであり、
なおかつ指導者としても、
すばらしい才能の持ち主であることを、
改めて知りました。

このムラには、本当に
才能のある人が多いです。
地域をしっかり支えている。

さらに、3名の経験者もいて、
不安であった炭焼き作りも、
安心のスタートとなりました。


2010年12月15日

炭焼きの窯を作る。その1

ことの始まりは、
集楽庵の裏山の竹林を整備したときに、
伐採した竹がたくさん出たんです。

スタードームを作ったり、
キャンプの器作りや
そうめん流しなどにも利用したんですが、
それでも、中途半端な竹が出てしまいます。
そのまま、腐らせてしまうのももったいないし、
林内が何となく汚くなります。

で、竹炭にしてしまったらどうだろうか
と思ったのです。
で、どうすれば竹炭を作ることができるか
といろいろと調べたり、
いろんな人に相談しているうちに、

県職員のFさんから、いい支援の話を
していただけました。

全国林業研究グループ連絡協議会から
林業従事支援事業の一環として、
炭焼き体験を指導するということなら、
補助が得られるとの返事をいただきました。

早速、地元の炭焼き職人のKさんに相談したところ、
それくらいの予算なら、小屋とドラム缶を利用した
炭小屋と窯ができるし、
それを、一から作るようにしたら、
炭焼きのことがよく理解できるし、
ある程度の技術習得にもなるのとの
返事をいただきました。
指導は、Kさんに全面的にお願いしました。

現実にできそうです。
炭焼きの釜を作りたいと思ってから、
2年の月日が流れていました。
あきらめずにコツコツ続けていくことは、
大事です。

2010年12月 9日

山の口講

今日は、山の口講です。
山の神様が年に一度、山の様子を
くまなくお調べになる日です。

その邪魔をしては大変。 なので、
今日は山に入ってはいけないことになっています。

山の神様にお供えをして、一年の無事と様々な
山の恵みに感謝する日でもあります。

森林組合では山の口の神事をします。

yamanokuti.jpg


その後は、山の関係者が一同に集い、
忘年会も兼ねての宴会です。 神事の方法も、
昔とは違っているようですが、
年に一回山の神様に礼を尽くす精神は、
受け継がれていると思います。

2010年10月20日

間伐体験

間伐体験をするので、

サポートしてほしいとの

依頼がありました。

 

間伐の林は、

昔畑だったところに

スギを植えたまっ平らな場所です。

 

参加者は、皆初めて。

チェーンソーも持ったことがない

若者ばかりでした。

kanbatu-kensyu.jpg

 

今回は、私はサポート役。

指導は、地元の森林組合の課長さん。

 

参加者みんなが一本ずつ木を伐倒しました。

良い経験だと思います。

参加した若者たちもちょっと興奮気味。

ワイワイ賑やかでした。

 

最後の方で、

「でも、皆さんは今一本の木を

殺したことになるんですよね。

とっても、貴重な経験をしたと思って

くださいね。木を切るということは、

命を扱うことなんです」

なんて、神妙なことをいって

しまったのも、

「自然体験の意味」をしっかり

伝えたかったからだと思います。

それは最近、私自身に言い聞かせている

ことでもあります。

2010年10月12日

炭焼き講座をします。

10月から12月にかけて、
3回の予定で、
炭焼き講座をします。

数年前から計画をして、
ようやく実現しました。

講座で作った炭焼き釜は
常設して、時々炭焼きをしようと
思います。

少しずつ里山の景観ができていくようで、
楽しみです。



2010年6月10日

クマ剥ぎの被害

このブログでも、何回か書いたと思います。
クマがスギやヒノキの幹の皮を剥いでしまう
獣害です。

農作物などの獣害は、たびたび報道されますが、
林業の獣害は、あまり報道されません。

それは、クマ剥ぎの被害地域が限定されているのと、
一般住民にはあまり目が届かない場所での
災害だからだと思います。

でも、その被害は大変なものです。
何十年と育ててきたスギやヒノキといった、
財産が一晩のうちに、
無価値のものになってしまうのです。

そのすさまじさを知ってもらうために、
大きな写真を掲載します。
写真をクリックすると大きくなります。

この春に被害にあった三十年生くらいの杉林です。

kumahagi1.jpg

一晩で何十本も被害を受けます。
1ヘクタール以上の杉林の全てが被害にあっている山も
あります。

kumahagi2.jpg

2010年6月 2日

林況調査をしています。

いましている山仕事のお話です。

いまは、林況の調査をしています。
林況調査は、読んで字のごとく、
スギやヒノキの人工林の状況を調べる仕事です。

約50平方メートルの中に
何本の木(スギやヒノキ)があるかを調べて、
(調べる個所をプロットといいます。)
その一本一本の樹高と胸高直径(人の胸の高さくらいの
直径)を計り、その木の成長や施業状況を記録します。
写真を撮って、GPSでその位置を図ります。

例えば、
№1のプロットでは、
6本の杉(1~6の番号を打つ)があって、

その1番のスギは、
樹高:21メートル
胸高直径:35センチ
根曲がりなし
獣害なし
傷なし
幹おれなし
枝打ちの高さ6メートル

2番は・・・・3番は・・・・
っていう具合に一本一本調べます。

それから、そのプロットの地形や
下草の生え具合なんかも記録しておきます。

こんな調子で次から次へと
なるべくまんべんなく、ひと「山」ごとに
記録を取っていきます。

「山」の面積や地形や樹齢もまちまちです。
今日入っている「山」は20ヘクタールあります。
今日とったプロットは40か所。
ひとプロット約5~7本の木があるので、
240本くらい調べたことになります。

3人で調べます。一か所終わればまた次へと
歩くので、知らずのうちに結構の距離を歩いている
ようです。結構気つに仕事です。
しかも、地味。


rinkyou1.jpg


2010年1月 9日

クマ剥ぎ防止のテープを巻く

老左近集落の裏山に杉の人工林があります。
その杉林をクマの獣害から守るために
テープを巻く作業をしました。

幸いに雪も前日の雨で溶けて、
雨も止んでくれました。

作業には、大阪からTさんも応援に
来てくれました。

約1時間半ほどの作業でしたが、
裏山の整備作業が少しずつでも、
前に進んでいけていること

そして、いろんな人が関わって
いただいていることを
ありがたく思っています。

kuma-tepu.jpg








2009年10月15日

小学校で森と林業の話をする

隣の町の小学校で、森と林業の話をする。
まあ、学校の先生ではないし、専門的な知識もないので、
子どもたちに日頃思っていることを話しただけのことです。

うまく子供たちに伝わったかどうか、よく分からにけど、
結構楽しんでくれたようです。

勉強が大嫌いで、学校も嫌いだった私が、
大人になって、学校で子供たちに話をするなんて、
私の親が聞いたらびっくりする事でしょ。

gakkou.jpg






2009年7月20日

18~19日と林業交流会がある

名田庄で、林業交流会が開催されました。
今回で、7回目くらいかな。

京阪神を中心に、林業に就業したい人や興味のある人が
応募して参加されます。

全国各地で行われているとのこと。

今年も、約30名の方々が参加されました。

この交流会の目的は、
林業の就業者の情報提供と支援にあるようだけど、
参加する人の、7割くらいは就業目的と言うよりは、
林業とか山村での生活がどんなものなのかなあと言う
興味で参加する人のようです。

一泊の二日の行程で、
一日目は、簡単な山の作業をしてもらいます。
メインは、その夜のアルコールが入った交流会です。

参加者といろんな話ができて、私たち向かえるものにとっても、
楽しく、有意義なひと時です。

今回も、いろんなお話ができました。
林業や山仕事・山村の暮らしへと進むうちに、
時として、人生観や生き方みたいな話になることが
多いですね。

転職や引越しは、やっぱり人生にとって、大きなことですもんね。
いろんなことに悩んでいたり、迷っている方も多いようでした。

その点では、私なんかは、のんきなものです。
まあ、人生考えてるだけやと、なかなか動けませんよね。
やってみて、こうでもないああでもなって、しているうちに
何とかなるもんですよ。
やりたいことをやってみてはどうですか。

なんて、いってしまうことが多いんですが、
どうも、私のような安直な考えの方は、少ないようです。

2008年12月31日

12月31日で失業です。

2007年の春から、森林組合の現業職員から、
作業班に編入しました。

そのことは、このブログでも書いたと思います。

その契約が、12月31日で切れます。
解雇される訳です。
まあ、冬は、山は雪で仕事もできにくいので、
冬は、仕事ができないということで、失業となるんです。

世間では、大不況の荒し。
でも、私の失業とは、様子が違う?
・・・・とも、言えないかも。
来春、めでたく雇用されるのでしょうか。
ちょっと、不安ではある。

2008年4月18日

鹿ネットを張って、新植施行

 私が、山仕事を始めた10年ほど前は、
春になると、十数haもスギやヒノキを植えたものです。


 でも、5年くらい前から、
新植はぐっと減ってきました。
 
 それまで、植えてきた人工林が
間伐や伐採期に入ってきた事や、
国や自治体の政策で、新植よりも、
今ある人工林の管理を進める政策の移行した事
長期に及ぶ木材価格の低迷で、
林家の意欲が減ってきた事と、
林業従事者が、減った事などの理由が挙げられます。

 
 それら状況にさらに、追い打ちを掛けているのが、
獣害です。

 
 新食しても、シカがすぐ苗木を食べてしまうのです。
その対策に、このように、新植現場に、ぐるりとネットを
張り巡らせて、鹿の獣害から守るのです。

鹿ネット2.jpg


 しかし、これが、とてもめんどうな作業です。
しかも、雪の多い山村では、一冬で、ネットが破れたり、
支柱が折れたりしてしまいます。

 
 いくら、ぐるりとネットを張っても、
一カ所でも、鹿が入るところが出来たら、
もうおしまい。労多く、成果のすくない施行です。

 でも、こうしないと、
数日で、苗木は、全滅です。


 ネット以外に、苗木の一本一本に
チューブやネットを被せたりもします。

 しかし、1haあたり2500本の苗木全てに
そのような費用は、かけられません。


 経費的に一番かからないのが、
このネット張りです。といっても、
安いものでは、ありません。


 山で、木を育てるという事が、
実に、困難な時代になりました。


2008年3月25日

山仕事開始

 ようやく、山の雪も溶けて、
山仕事を再開する。

 
 長い冬休みだった。
この間、失業というのも、
不思議な時間である。

 
 初日は、さすがに、体がおもい。
足がおもい。運動不足が、
おなか周りにどっかりと
脂肪を蓄えてくれている。


 でも、いいなあ。体を動かして、
仕事をするって。


 空気もうまいし、充実の時間。
やっぱり、山仕事が好きなんだなあ。

 

2007年6月12日

林業見学・交流会ツアー その2

 
 今年は、現業職員も辞めたし、足もけがをしたので、
当日は、組合からお呼びがかからないかと思いきや。

 
 例年通り、司会進行を頼まれました。
怪我でやや戸惑いながらも、ありがたく引き受けました。

 
 

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2006年8月18日

熊はぎの被害

「熊はぎ」をご存知ですか。
一般には、熊が木の皮をはぐ行為を指すんですが、
林業では、杉・ヒノキの皮をむいて木をいためる獣害を言います。

写真をみていただいたら一目瞭然ですね。


こんなことを熊がしてしまうんです。























用材は、一番玉といって、この根元が一番
高く売れるんです。こんなことに、なれば、もう、だめです。
これほど剥かれると、木も2年ほどで枯れてしまいます。

30年以上育ててきた、杉が一晩で、パアです。
熊はぎの被害は、福井県若狭地方、滋賀県北部、京都府北部、
に多いと聞きます。

それは、ツキノワ熊が生息するところです。
大型動物が生きれるほど、自然の豊かな場所でもあります。

熊はぎは、林業にとって、大きな問題になっています。


お知らせ

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profile

まいど「森林楽校・森んこ」です。 平成9年、大阪から名田庄村にIターンして、森林組合に就職。
「NPO法人 森林楽校・森んこ」の代表です。

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