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森林生態学 持続可能な管理の基礎

単行本技術を伝える本

森林生態学 持続可能な管理の基礎

森林生態系の仕組みを解き明かした1冊。 森林管理技術の土台がここに。

著者 藤森隆郎
定価 4,104円 (本体3,800円)
ISBN ISBN978-4-88138-170-0
体裁 A5判 484頁

価格はすべて税込みです。
税率の引き上げに応じて変更されます。

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本書は生態学の既存の知識や考えを整理し、新たな考え(仮説)を加えて、より良い政策や森林管理技術への応用につなげていこうとするものである。森林生態系の仕組みを理解することによって、森林との付き合い方に新たな視点を見出していくための技術テキスト。
 気候、土壌、水、光と樹木の関係、森林生態系の生産力、生物多様性、攪乱と更新機構、林分の発達段階などへの理解なしには、森林管理技術を向上させるこ とはできない。どの森林で多面的機能をどう発揮させるか、放棄地の更新、多様な森林施業など、現地の課題解決に必要な応用力は、本書の知識の上に成り立 つ。さまざまな機能に応じた森林管理手法までを具体的に記述した本書は、実践的場面で読者の参考資料として役立てていただきたい、すべての技術者、実務者 向けに書かれた実践的なテキストである。森林認証の基準理解にも欠かせない一冊。

 

*FAX・郵送でもお受けしております。こちらのお申込書(Excel)もご活用下さい。

■本書の特色              
★ 実践的知識を整理。
★ 機能別の取扱いを解説。
★ 豊富な図、表、写真で眼で分かる。
★ テキストとしても最適。
★ 章末の演習で応用力を高める。

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著者プロフィール

藤森隆郎

藤森隆郎(ふじもりたかお)
1938年京都市生まれ。1963年京都大学農学部林学科卒業。農林省林業試験場(現在の独立行政法人森林総合研究所)入省。森林の生態と造林に関する研 究に従事。1999年、森林環境部長を最後に森林総合研究所を退官。現在、社団法人・日本森林技術協会技術指導役。青山学院大学非常勤講師。国連の持続可能な森林管理の基準・指標作成委員会の日本代表、気候変動枠組み条約政府間パネル(IPCC)の執筆委員、国際学術誌Forest Ecology and Managementの編集委員などを歴任。農学博士。

主要目次

Ⅰ部 森林生態学の知識 

1章 なぜ生態学を学ぶのか

2章 森林生態系と森林生態学
2.1 生態系と生態学の概念
2.2 ランドスケープ生態系
2.3 森林生態系の概要
2.4 地史的スケールでの生態系の変化

3章 地球環境と生態系の歩み
3.1 岩石の風化
3.2 生物の進化と活動
3.3 生物の特性 
3.4 生物多様性の重み
演習―要点の整理と発展

4章 生物多様性
4.1 生物多様性とは
4.2 遺伝的多様性
4.3 構造の多様性と生態系の多様性
4.4 種多様性の指標
4.5 生物多様性の意義
4.6 日本の生物多様性の特色
演習―要点の整理と発展

5章 樹木
5.1 樹木の構造と成長
5.2 環境と樹木の形態
5.3 樹木の生態系に果たす役割
演習―要点の整理と発展

6章 森林の生育する環境条件
6.1 気候
6.2 土壌と地形
6.3 世界と日本の森林
6.4 森林タイプの区分
演習―要点の整理と発展

7章 森林生態系に関わる環境要因
7.1 温度
7.2 水
7.3 二酸化炭素
7.4 養分
7.5 光
演習―要点の整理と発展

8章 森林生態系の物質生産
8.1 個体、林分、生態系の物質生産
8.2 生産力を支配する主な要因
8.3 時間の経過に伴う生産速度の変化
8.4 世界各地の森林タイプごとの生産量
8.5 高い生産量とバイオマス量を規制する要因
演習―要点の整理と発展

9章 森林生態系の物質循環と環境形成
9.1 水の移動
9.2 炭素の循環
9.3 窒素の循環
9.4 ミネラルの循環
演習―要点の整理と発展

10章 森林生態系の生物社会
10.1 植物の生活史特性
10.2 共生
10.3 競争
10.4 森林生態系における生物間相互作用
10.5 環境傾度
10.6 ニッチ
演習―要点の整理と発展

11章 攪乱と更新の機構
11.1 繁殖様式
11.2 攪乱様式と更新機構
11.3 林分の齢構成と構造
演習―要点の整理と発展

12章 森林生態系の動態
12.1 森林の遷移
12.2 林分の発達様式
演習―要点の整理と発展

Ⅱ部 森林生態学の森林管理への応用

13章 エコシステムマネージメント
13.1 エコシステムマンージメントの意義
13.2 モントリオールプロセスの意義
演習―要点の整理と発展

14章 求める機能に応じた森林管理
14.1 機能区分と目標林型
14.2 木材生産機能
14.3 生物多様性保全機能
14.4 水土保全機能
14..5 斜面崩壊防止機能
14.6 保健文化機能
14.7 機能に応じた森林のランドスケープ
演習―要点の整理と発展

15章 森林配置とランドスケープ
15.1 河川、農地などと森林
15.2 里山のランドスケープ
演習―要点の整理と発展

16章 地球環境保全への対応
16.1 地球温暖化
16.2 砂漠化
16.3 大気汚染
16.4 複合化現象と森林衰退
演習―要点の整理と発展

17章 森林生態系からの社会的提言
17.1 森林生態系の機能を環境保全にどう活かすか
17.2 木材の利用を環境保全にどう活かすか
17.3 日本の森林と木材をどう活かすか
17.4 美しい国土と街づくりを目指して

Ⅲ部 全体の要約

生態系を学ぶことの意味
生態系の歴史と生物多様性
森林生態系の構造と機能
森林の区分と林分の発達様式
林分の発達様式と機能
ランドスケープと里山林
日本の自然環境と森林管理・施業のあり方
持続可能な社会とエコシステムマネージメント

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