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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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後継者は居ねぇ

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昭和29年、この親方は山村で起業しました。通年従業員9名、年間生産量4000立米、間伐面積80ヘクタール。カラマツを、土木用材として出荷しています。使えない部分はすべてここでチップにしてパルプの原料にしますから、4000立方すべてが無駄なく使われる。


 仮に幹1立方当たり0.2tの炭素固定量だとすると、親方のチームと工場は年間800tの炭素固定に貢献していることになります。昭和3年生まれ。長さ20mはある幹材の束を、いとも簡単にトラックからすくい上げて土場に下ろし、戻ってきて私の質問にあっさりと答えました。「後継者? 後継者はいねぇ…」
  今行なっている、百年の森林づくり加速化推進事業の調査での一こまでした。

コメント

Posted by: こーりきー   [ 2007年12月 6日 09:09 ]

うーーーん。
なんとも
深いコメントです。
「おらほの町にも、跡継ぎなんていね」わなぁぁ。ハハ

先日も県の林務部長の加藤さんにお会いしましたが・・
森林税が
どうなっていくのか??
見守りたいと思っています。
たとえ森林税が成立したとしても
そこで止まっていては
なかなか県民の理解は得られないですよね。
やはり地元が頑張り始めたのだから
水系の皆さん
田舎の森に酸素供給を頼っている皆さん

ぜひ・・・

続かなければね(^^)


Posted by: かなめ   [ 2007年12月 6日 15:56 ]

こーりきーさん、コメントありがとうございます。
この親方に会うまでは、正直なところ林業後継者の問題で最もネックになるのは、村々にある製材所が店じまいしてゆくことであり、木を倒す人や引き出す人は何とか補充がきくだろうと考えていましたが、心を入れかえました。本当の山の男は即席ではできない。この先輩たちも完全に絶滅危惧の人々なのです。

お金も欲しいことは欲しいけど、山村にいちばん必要なのは「ひと」なんですよね。

森林税は、県会を通ったあとも、この関心の高まりを維持しつつ、他県に負けないような良い仕組みを作ってゆきたいですね。

Posted by: こーりきー   [ 2007年12月 7日 08:45 ]

我々も
癒しの森事業は
町づくり

人づくり
だと思って
ガンバっています。
そして
伝統的な文化や風習を
きっちりと聞き取って整理し
伝えていくこと・・そのためにはやはり人材とシステムが大事だと
つくづく思います。

地方からの挑戦なんです。
都会化していく流れの中で
それで本当に良いのか???
という
問いかけでもあります(^^)
きっと
まったく一緒ですね。。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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