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インタビュー「先人に学ぶ」

クラフト工房経営工房経営をどうチェックし、経営感覚をどう磨くか

川村純史さん協同組合木星会 代表理事(高知県大川村)

<経営管理と営業>
現場尊重が最も能率的

製作のスケジュールは、もちろん現場担当者と話し合って決めます。職人さんに「こんな仕事がきたが何日ぐらいでできる」と相談した上で、何日かの安全日数を加えて製作期間を決め、発注者に納品日を伝えます。

 

 大量注文の時はなおさら慎重に納期を決めなければいけません。大口注文の場合、「これくらいの量ですけど、○○日までにできますか」ともちかけてきます。そのとき、取引金額の大きさに気を取られて、安請け合いしないことです。自分の首を絞めることになりますから。場合によっては、1週間から10日ぐらいの日数を上乗せして、交渉を始めたほうがよいでしょう。すると先方も「もう少し早くなりませんか」ときます。そこで「1週間早くします」と交渉するわけです。
 無理に注文を受け、納期が守れなければお得意さんを失うことになるのです。加えて、無理にどたばた仕事をしてもペースが乱れ、経験上あまりいいことはありませんね。

 

 まず現場と相談して当たれば、納期を守れないことはありませんね。現場によけいな口出しはしない代わりに、仕事は確実にこなしてもらうのです。とにかく、もめ事のタネは作らないようにするのです。現場尊重が基本です。また、現場に意見を求めることにより、現場担当者にも責任感が生まれてきますから、必要以上に言わなくても仕事は能率的にこなしてくれるのです。
 特別注文品の現場への製作の指示は、発注者からFAXなどでイメージスケッチをもらい、それを私が図面化して現場で説明するようにしています。ただ、基本的には言葉で説明しなくても分かるような明瞭な指示を図面で示さなければなりません。縮小モデルを作っておく場合もあります。

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