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インタビュー「先人に学ぶ」

クラフト工房経営工房経営をどうチェックし、経営感覚をどう磨くか

川村純史さん協同組合木星会 代表理事(高知県大川村)

<経営管理の方法>
3年を経理体制確立の目安に

 木星会の場合、私の妻が経理を担当しています。彼女は、結婚前に経理業務の就業経験があり、帳簿の付け方、経理事務について、あらためて勉強する必要はありませんでした。
 しかし、全く経験のない方の場合、基本的な勉強をしながらでも帳簿を付けた方がいいでしょう。といっても、なにも簿記の専門学校にまで行く必要はありません。身近なところにも、教えてくれる人は結構います。森林組合、役場などの現役の経理担当者や引退した方など、地域の人材を大いに活用すればいいのです。

 重要なことは、一人工房でも、二人工房でも、規模に関わらずとにかくお金の出入りを記録することです。その過程で経験者にアドバイスを受ければよいのです。
 帳簿は、仕事を円滑に進めるための仕事(会社)の日記帳ですから、いろいろな仕事を振り返るときに大変参考になります。最初は、そんなに大変と思わないで、会社の日記帳というつもりで記入するように心がけるようにしたらいいでしょう。

 通常の会社でも、万全の体制ができあがるまでには4~5年はかかるでしょう。焦らずに、3年を一つの目安に経理の体制を作り上げればいいのではないでしょうか。その後、5年目ぐらいで工房(会社)の方向性が見えてきます。そして10年くらい経て、会社としての体制も万全になり、地域や取引先に対する信用ができあがり、会社としての青年期を迎えるのではないでしょうか。

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