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インタビュー「先人に学ぶ」

クラフト工房経営工房経営をどうチェックし、経営感覚をどう磨くか

川村純史さん協同組合木星会 代表理事(高知県大川村)

<工房の企業形態を考える>
木星会の法人化への経過

 木星会は、当初なにもない状態から始めました。村に二つあるトンネルの入り口の電灯の下で仲間と額縁を作り始めたのがスタートです。手道具だけで作っていたので、簡単な加工機械が早くほしくて、当初の利益は、仕事が楽にできるよう、基本的な機械の設備投資に振り向けました。

 はじめの1、2ヵ月、私の妻が夜なべ仕事の夜食のおにぎりを持ってきてくれました。タダで働くよりはにぎりめしでもとの考えからで、報酬といえるのはそれだけでした。
 お金の計算も素人だったので、役場で経理を担当している人にアドバイスをしてもらいました。
 そのうち、一つ商品を売りに出すと5口注文が来るようになってきました。だんだん仕事が増えて、専従でやらないと注文に追いつかなくなってきたのです。そんな関係で徐々に取り扱う金額が大きくなっていった。

 年間売上高が400万円くらいになったとき、これはしっかりと管理していかないといけないなと、経営管理の必要性を感じたのです。地元の新聞やテレビに取り上げられていたので、いい加減なことはできない、という思いもありました。
 経営を考えた場合、その組織、つまり企業形態がまず問題となるわけですが、地元では、株式会社より帳簿がオープンの協同組合の方がいいだろうと考えました。

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