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インタビュー「先人に学ぶ」

クラフト工房経営工房経営をどうチェックし、経営感覚をどう磨くか

川村純史さん協同組合木星会 代表理事(高知県大川村)

<製造原価と価格設定>
仕入れのコツ

 製造原価は、原材料費、労務費、運賃などを計算すれば出てくるものです。
 製造原価のかなりを占める原材料費をいかに下げるかにも工夫が必要です。

 

 例えば、自分たちの製品と競合する製品をまず購入します。そして、どんな材料で作っているかを研究する。そこで、自社製品に使えそうな部品、部材がないかを調べるのです。
 部材、金具などの部品購入の際にも工夫が必要でしょう。購入取引の際に、実際に必要とする数より多い数を相手に伝え、商談を始めなければいけない。

 

 例えば、「お宅の製品を1万個ほど使いたいのですがいくらになりますか」と打診する。すると先方も、1万個であれば4割引きにしてくれる。
 そこで、取引価格を決めた後で、「それじゃ試しに3000個使ってみましょう」と言うと、先方も価格を上げるわけにはいきませんから、結果としてその部品を定価の6割の価格で調達できるのです。初めから、「とりあえず3000欲しい」ではおそらく3割引がいいところでしょう。仮に、最終的に1万個使うとしても、当面必要な数だけあればいいですから。

 

 また、原料や部品は、直接メーカーと取引するようにした方がいいでしょう。
 木工クラフトの主原料である木材も同様です。材木屋から木を購入していたのでは大きな儲けは生まれません。

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