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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2010年7月27日

オヤゴコロ

 二週間程前、幼なじみのケイが遊びに来てくれました。
旦那、2歳の子供を連れて!
正直、子供が得意な方ではありません(苦笑)
小さい子といえば
バレエ教室で追いかけ回していた記憶しかないので。
ははは。
しかし、身近な友人に子供が生まれる歳になると
避けては通れない・・・
と言うか、やはり可愛くなるものです(笑)
川で水遊びをしたり、縁側でスイカのタネ飛ばしをしたり、
ママとパパ抜きで、一緒に吉和探検したり、
充実したナカシマ自然学校を送ってくれたようです☆
勿論ワタシも楽しかった!!
会う度に思うのは、やっぱりママってスゴイな・・・ってコト。
特に、自我を持ち出す『魔の二歳』(と言うらしいです)だけに
目が離せない、目が回る(笑)
24時間、365日・・・

 『それでもこの寝顔見ると・・・ね。』

そう笑うケイの顔は、
ワタシには余り馴染みのない『母』のケイでした。


 先週末、神戸に帰省していました。
兄夫婦&7ヶ月の姪っ子に会いに。
生まれて2ヶ月の時に会って以来だったので
その成長にビックリ!!もう9kgだとか。
しゃべらなくても(当たり前ですが)、泣かれても 
やっぱり、無条件に可愛い。

 『もしね、この子が林業するって言ったらどうする?』

と、兄に聞くと

 『絶対、ヤダ!!!』

・・・即答でした(苦笑)
父もぎこちなく抱っこしながら、

 『叔母さんみたいになっちゃダメですよぉ〜』

って。
まぁ、きっと何割かは本心(涙)
ははは。
そんな小さな天使を囲みながら思うコトは、

 『ワタシもこんなに大事に大事に守られながら
  大きくなったんだなぁ〜』

ってコト。今更ですが。

 『重機乗って、谷に落っこちてないかな?
  マムシに噛まれてないかな?
  クマに遭遇してないかな?』

と、普通はしなくて良いような心配を今尚かけているのが
申し訳ないような・・・ 
ケド、百言いたい事をグッと堪えて、
ワタシのやりたい仕事を応援し、見守ってくれている。
本当に感謝。アタマが上がらない。
やっぱり、なんとしても怪我はしない。事故は起こさない。
そう改めて誓いました。


       by、ナカシマ アヤ

2010年7月22日

夏本番

 『なんか、ボク、貧乏くじ引いた気分です・・・』

なんちゅう事言うの!?

岡田班長・ゴトゥが研修中なので
先週と今週は普段と違った動き方をしています。
ちょっとテゴワイ現場が一つ・・・
今年入った一年生をお借りして、二人で向かいました。
その車中での一言(苦笑)
ちょっと昨日おどしすぎたかなぁ?

ササが生い茂り、クズが巻き上げ、
正直どっから手をつけようかと逃げ腰になりますが
でだし切り込めば、後は進むのみ!
こんな現場こそ、頻繁に刃を擦るようにしています。
切れ味の落ちたノコ刃は力ばっかり使い、疲労が増すばかり。
ホンの2〜3分の一手間で格段作業がスムーズに進みます。
昨年お世話になった、旧永見班での教え。
・・・苦戦しながら、なんとか14時に作業を終えました。
ナントカなりそうもなかった現場が
ナントカなった時ほど達成感はヒトシオ☆

P7220034.jpg
その後安田山林へ。
来月、京都より視察に来られる予定があるので
いつもの視察コースの道刈りをします。
現在、重機を入れて搬出予定はないので
刈る範囲も人が歩ける幅あれば十分。
針広混交樹林なので、道縁にあっても残したい木であれば
堂々と残します。
この現場、道刈りにしろ、下刈りにしろ特に緊張します。
ワタシ自身、この石原地区の安田山林に惚れ込んで
ココまでやってきたので。
それは、一年生のカレとて同じ事。
思い入れのある、特別な場所です。


 しかし今日は暑かったぁー
毎日現場へ出ているとは言え、搬出現場。
やはり木陰があり、ときおりいい風が吹きます。
ご存知、下刈りは遮るモノ無い炎天下での作業。
梅雨明けてから一気に気温は上昇!
カラダがついてかん・・・
飲水量も3,5L を超えました。
夏ですねー
只今『冷えピタ君』をオデコと首筋に張り、cool down 中
やはり何年経っても試練の夏です(苦笑)


      by、ナカシマ アヤ




2010年7月13日

耳を澄ませば

 週一ペースでトレーラーで材を出しています。
そろそろ上達してきて良い頃なのですが・・・(苦笑)
搬出日の今日、朝から警報が出る生憎の大雨です。

 『今日は材の上で作業すると危険だから
  上らんよう伝えとってくれ。』

濡れた材はビックリする程滑ります。
積込み中、材から転落なんてしたらオオゴトよ。

 『・・・との事なので、エグチさん。
  今日は下で見とって下さい。』

 『一人で大丈夫なんですね?(笑)』

 『・・・大丈夫でないですが、大丈夫ですっ!!』

だって、エグチさんがプチっとなったら困るもん・・・
て、ブツブツ言いながら積込み開始。
後ろで手を組み、横でジッと見られているのも緊張するなぁー
 
山が4分の3程出来上がった以降、
一本・一本の配置がとても難しい。
手探りのパズル。
困った顔でエグチさんに助けを求めると、

 『〜列目に〜本。中と小ね。』

と、助け舟を出してくれます。
斜めになった材、下に潜り込んだ材
いつもはトビで直して下さいますが
今日は自分で気付き、グラップルのツメで直さなければ

 『アヤちゃん。音聞いてごらん。
  材が安定して置かれた時の音。
  見えない所は音で材の様子を感じるんだよ。
  一番奥の端一列、綺麗に収まってたら
  両脇のスタンションに触れるから" カチッ、カチッ "って
  左右(ニ回)の金属音がするよ。』

・・・そうかぁ、音かぁ!!
奥の見えない材の様子をイメージする事が本当に難しい。
記憶だけが頼りかと思っていたけど、それだけじゃないんだ。

 『音で感じるんです。』

出発前にそう言ってニヤッと笑い、手を振り去って行かれました。
う〜ん・・・積込み恐るべし。
どんどんハードルは上がります。 
が、毎週の発見はワタシの楽しみの一つです☆


      ナカシマ アヤ



2010年7月 8日

伐倒大会

 梅雨の晴れ間・・・
今日こそ作業道に入れるかと期待していたのですが
昨日の夕方、突然の雷雨。
ほんの一分でズタ濡れになりました(涙)
あ〜ぁ〜、せっかく地面が乾いてたのにぃ・・・
今日がダメなら明日があるさ!!
なので本日は先行伐倒を進める事にしました。

作業道ルートは決まっているので
センターを確定し、左右1、5m間(幅3mの作業道です)を
伐倒してゆきます。

 『木と木の合間を縫って伐倒』

が基本ですが、コノ現場2100本/ha という混み混み地帯。
隙間も何も・・・(涙)
しかもその後の搬出を考えると
なるべく同一方向に、重なる事なく倒れて頂きたい。
一本、一本、真剣勝負です。

P7080027.jpg
どこに倒しやすいか・・・と言うことより
どこが引き出しやすいか・・・を第一に考えて

P7080029.jpg
 材を引き出す際、立木に摩れると必ず傷が付きます。
搬出をしていて、これ程悲しくショックな事はない・・・
その傷が原因で腐れや、ムシが入ったりするのです。
何の為に搬出しているのか?・・・本末転倒↓
受け口の方向を何度も何度も確認しながら慎重に、慎重に。
伐倒後、後ろから追って来るシャーク(PC60)が
スムーズに作業出来るよう、予め元一玉は落として行きます。

 『・・・あぁ、早く出したい。』

切って、思わず口にしてしまいます(苦笑)
グラップルが入れるのはいつの事やら〜


       by、ナカシマ アヤ

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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