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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2009年6月25日

稀なコトですが・・・

 除伐が一段落ついたので
又、今週より間伐組に出戻っています。

今日はハッチと二人で現場。

一般の方の山なので、面積が小さく
ポツン・ポツンと離れています。
伸びが良いスギ。
もし誤って反対にでも倒れたら、非常に面倒!
他の所有者さんのところにお邪魔してしまったら、
小さく玉切って人力で運び戻さなくてはいけません。

 なのでクサビが必要不可欠。

カ〜ン、カ〜ン、カ〜ン・・・
テゴワく傾いた木など、ハンマーで叩くと汗ダクになります。
さて、後もう一叩き・・・と力一杯振り下ろすと
『ゴボっ』というヘンな音とオカシな感触。

 ・・・ハンマーが折れたぁ!?

ちょっと、勘弁してよぉ。と思いつつも
私はそんなに怪力だったか?とマジで焦る(笑)
ささったクサビを抜く事も押す事も出来ずしばし放置。
お昼休憩で車に戻りハッチに現物を見せると大笑い!

 『大丈夫。たまにある事ですよ。
  ナカシマさんが怪力なだけが原因じゃないです。』

ははは、そうか。そうか。ならイイや。
午後からは車に転がっていた誰ぞのハンマーを拝借しました。

そして、夕方。
ハッチが見て下さいと、取り出したものは・・・
折れたハンマー!(笑)
二人して、やっちまったのね。ちょっと可笑しかった。

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        by、ナカシマ アヤ



2009年6月18日

Guerrilla Gardening

 確か4、5年前だったと思う。イギリスでの話。

 『ゲリラ ガーデニング』

緑の少ない公共エリアやスラム街などを
勝手にガーデニングしてしまうボランティアグループ。
しかも、彼らの活動は夜。
夜中にせっせと草花を植え
翌朝目覚めると、街が緑一杯に大変身!
不思議な事に、その後の街は犯罪率が低下する。

 ・・・吉和にも現れました・・・

しかも日中、我が庭に(笑)
自由奔放に伸び放題、草茫々の庭。
さすがにこれではイカンと、休日刈り払う事にしました。
午前中はチャリ乗って、夕方涼しくなってから・・・
そんな予定でありました。
ところが・・・
チャリから帰り、洗濯物を干そうと窓を開けてみると

 草がない!?!?!?

とっても綺麗に隅々まで刈払われた庭。
『・・・なして?』目がテンになり立ち尽くす私。
一体何が起きたんだ?

そこに現れた、お向かいさん。

 『今朝早く、岩田さんが刈っとっちゃったよぉ〜。』

はい〜??
慌てて岩田家へ車を走らす。

 『せやないです。20分やそこらで終わりましたよ。』

確かに、明日の休みはデートですかっ?てイヤミ(笑)言うから
庭の刈払いです〜(怒)!!!って
私は言ったよ。

 『色気の無い、休みじゃねぇ〜』

って笑ってたっけ。
畑のヘリ刈るついでに立ち寄って、刈って下さったそうな。
有り難いやら、申し訳ないやら・・・有り難い。


 そんな岩田さん。
今日、チェーンソーで怪我をしてしまいました。
不幸中の幸い。車近くの現場だった為
即、病院へ運ぶ事が出来ました。
何針か縫う膝の怪我。入院は免れましたが
しばらくは自宅療養です。
夕方病院から戻って来た岩田さん。
いつもの笑顔にホッとしましたが、
固定された右足が痛々しかった。

 岩田さん、アナタの半人前も動けないけれど
 今度は私が岩田さんの田のヘリを刈りに行くからね。


       by、ナカシマ アヤ


2009年6月16日

ホワイトボード

 安田林業では、その現場ごとに担当班が決まっています。
いっちょ前に "チームナカシマ" の担当現場も・・・

朝と夕方のミーティングで、現場の進行状況など
打ち合わせていましたが、
主に班長と社長、会話だけのやり取り。
それだけじゃ・・・ねぇ・・・となりまして、

 事務所にデッカいホワイトボードがやって来ました!

P6160864.jpg

 各班が受け持つ現場の施行図。
各々、マイコマがあり(チビ磁石に名前が書いてあります)
朝、その日入る現場に配置します。
そして仕事後、進んだ面積を記入します。
どの現場が遅れていて、どこの人を回すか・・・
全ての現場の状況を皆で共有する事が出来るのです。
又、その後の施行予定なども張り出しています。

 正直昨年は、班長に連れられるまま言われるがまま仕事をし、
施行地全体図が見えぬまま終了・・・という現場もありました。
このボードのお陰で、今自分がどの山のどの辺りに居るのか
常に意識を持って仕事が出来ます。

 
 ん〜、このホワイトボード、なかなかヤルやん。
・・・でも実はね。このボードの設置には別の意図があるのです。
社長のニヤリと笑う顔が浮かびます(笑)
明らかになるのは2、3年後でしょうか?

 知らぬが仏・・・なんて(苦笑)


       by、ナカシマ アヤ

2009年6月14日

aya-chari

 この春からロードバイクを始めました。

トライアスロンなど、競技用で使用されるアレです。
両親にしろ、友人にしろ
私が何かアタラシイ事を始めたと言っても
もう、だれも驚きやしない(笑)
・・・ははは。

冬に出会った、最高にイケテルB夫妻(!!)の勧めで
話しが盛り上がり、アレヨアレヨと言う間に
私の chari が出来上がってしまった。
吉和はロードバイクのメッカらしく
確かに、走る姿を良くみかけます。
ただ、全くもって興味がなかった(笑)
エッチラコッチラ坂こいで何が楽しいんだか・・・

・・・楽しいんですよ、これが(大笑)
仲間達とワイワイ走るのが一番楽しいですが、
朝早くに出て、一人で走るのも好き。
車でビュンっと通り過ぎて、見落としていた風景が
ドンドン目に飛び込んでくる。
何より、山からの澄んだ気配と森の香り。
あぁ、シアワセ・・・と無心に浸る。

 ただ、問題は一つ。
吉和に住むが故、帰り道は必ず登りだという事。
約15km、グネグネと登りが続きます・・・

 速度 150kmでカーブを攻める二輪車 
 速度 50kmでのんびりドライブする自動車
 速度 10km以下でゲロゲロ言いながらこぐ私

・・・なんかオカシイ・・・ははは。

 本日は走行距離87km。所用時間約5時間。
きっとロードバイクで一日走るにしては、短い距離ですが
今の私にはこれ位が丁度良い。
この夏最大の楽しみは、皆で行く『しまなみライド』
オソロシイ灼熱刈払いシーズン・・・
が、しかし。夏がとっても待ち遠しいです。

IMG_0319.jpg

          by、ナカシマ アヤ      

2009年6月12日

苗畑日記 その六

 『アヤさん、そろそろ苗畑が大草よ。』

師匠と二人、見に行くと
おっしゃる通りスギが雑草に埋もれている・・・

P6020857.jpg

へぇ・・・こないに早く伸びるもんなんだ。
とりあえずこの日は畑のヘリのみ噴霧器で除草剤をまく。
スギ苗にかからないよう、細心の注意を払いながら。

 そして、一週間後。
師匠と永見班、計6名で出動!
頼れるモノは人力のみ。
ハーベスターが駆け巡ろうと、自動枝打ち機が出来ようと
苗畑の草抜きは、きっと永遠人力だろう(笑)

P6090861.jpg

 手ガマを使い、黙々と黙々と草抜き。
根を深く張ったスギナと格闘する私を見て、
永見のオカアサンの一言。

 『アヤちゃん。それはダメェよねぇ。
  スギナの根っちゅうもんは、
  竜宮城まで続いとるんじゃけぇ!』

笑わすわぁ(笑)


         by、ナカシマ アヤ

2009年6月 8日

ニンジンの行方

 先週のブログで、ちょっと話題になった『ニンジン』
その後、どうなったのかね?

 ・・・思わず食っちゃいました(苦笑)

森林施業プランナー研修、受ける事になりました。
ほらっごらん!
って言う声が何人からも聞こえてきそう・・・

かと言って、現場を諦めた訳ではありません。
現場を知らずして、プランナーなんてトンデモナイ!
社長もそのお考えです。
どんなに良いプランを立てられても、
現場がついて来なければ話しにならない。
実力者揃いの現場でも
上手く動けるプランを立てないと、不完全燃焼。

 現場とプランナー。一緒の熱意、同じ歩幅で進む事。

きっとコレ、重要な事だと思う。
とことん『黒字』にこだわる、攻めプランナー
こんな急傾斜で、このプランやってられるかっ!と、
噛み付く現場作業員。
私はその架け橋の役目でありたい。
つまり、両方の立場でありたい。

 『内業と現場、両方は無理じゃよ。』

そうおっしゃる人は多いけど。
まぁ、やってみんと分からへんやん。

かぶったニンジン、
決して甘くはなかったけれど
食べごたえは、十二分にありそうです。


       by、ナカシマ アヤ


2009年6月 3日

田舎暮らしは『鏡の法則』

 帰宅すると、郵便受けから
デッカイ封筒がはみ出していました。

 『なんぞ・・・??』

と、取り出すと宝島社から。
先日、田中淳夫氏が取材に来て下さった時のものが
本になったのです。

封筒には
"CUTIE" "spring" "sweet" など、
以前は毎月checkしていたファッション雑誌の文字。
こちらサイドからは取材依頼、ないのかねぇ〜
と、ブツブツ独り言を言いながら封を開ける。
出て来た雑誌は、その名も "田舎暮らしの本" (笑)

田舎暮らしの就職先の一つとして、林業が特集されているのです。
この取材をお受けした時、田中さんにお願いした事は

 『楽しい田舎暮らし。さぁ、皆で林業を始めよう!』

と、いう視点では書かないで欲しいという事です。
甘い事だけでなく、しっかりと現実を書いて頂きたかった。

そして、しっかりと書いて頂いていました(笑)
感謝。
社長が面接の時、必ずおっしゃる事があります。

 『林業は誰でも出来る仕事です。
  でも、誰もが続けられる仕事ではないんです。』

本当に、林業を表している言葉だと思います。

雑誌を手に、改めて田舎暮らしの極意って何だろう?
と、考えてみました。

 『鏡の法則』

だと思います。
挨拶をして欲しければ、こちらから挨拶をする。
話しを聞いて欲しければ、向こうの話しをしっかり聞く。
受け入れてもらいたければ、こちらが相手を受け入れる。

だから私は吉和村の人達を愛しています。
たとえカチンっときた相手でも、
先入観を保ちすぎず、好きな所を見つけようと努力する。

 だって私も愛されたいんだもんっ(笑)


       by、ナカシマ アヤ




2009年6月 1日

目の前のニンジン

 ナカナカ聞き慣れない言葉だと思います。

    森林プランナー

読んで字の如く、山をプランニングする人です。
そもそも私は、これになりたくて林業界に飛び込みました。
そして、そのチャンスが
たった1年2ヶ月でやってきました。


 先週、社長は京都へ行かれてました。
かの有名な日吉町森林組合。
森林施業プランナーの育成研修を受けられて来たのです。
その後、色々とワケあって
安田林業の中でもう一名、
プランナーの勉強をする事になりました。
正木班長か、ハッチか(岡田君)、私。
各々考え、木曜日に返事聞かしてくれ。との事。

 どうしよう・・・どうしよう・・・どうしよう・・・

きっと、今までの私なら迷わず飛びついていた。
目の前にニンジンぶら下げられてるんだもの。
けど今回は、いつものように発進出来ない。

 『プランナーであり、
  そのプランを施行出来る作業員でありたい。』

一年林業をやってきて、一番大きな心の変化かもしれない。
現場のスペシャリストになれなくても、
全ての作業、平均点こなせる人材になりたい。
特に今年は "造林" "苗畑" という大きな課題。
色んな事に手を広げすぎて
全てが中途半端・・・という状態は絶対避けたい。

 そして理由がもう一つ。
これ以上、やるべき事を増やして私が保つのか?
という不安。
一年目よりは体が楽に違いないと思っていたけど
・・・とんでもない。
上達した分、仕事は増えるし現場はキツくなる。
(えぇ、当たり前の事ですが)
結局去年と同様、ヘロヘロで帰宅し
10時には瞼が重力に引っ張られている状態。
日曜日や夜に仕事となる日も出てくるでしょう。

休日、林業と全く関係のない仲間と時間を共有して
違う世界で大きな深呼吸をし、
日々の緊張感から思いっきり自分を解放する。
そうする事で又新しい一週間、全力で走る事が出来る。

 『それがナカシマの甘いトコよっ!』

とお叱りの声が聞こえてきそうですが。

あぁ、どうするかなぁ・・・
決まランナー


         by、ナカシマ アヤ









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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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