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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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耳を澄ませば

 週一ペースでトレーラーで材を出しています。
そろそろ上達してきて良い頃なのですが・・・(苦笑)
搬出日の今日、朝から警報が出る生憎の大雨です。

 『今日は材の上で作業すると危険だから
  上らんよう伝えとってくれ。』

濡れた材はビックリする程滑ります。
積込み中、材から転落なんてしたらオオゴトよ。

 『・・・との事なので、エグチさん。
  今日は下で見とって下さい。』

 『一人で大丈夫なんですね?(笑)』

 『・・・大丈夫でないですが、大丈夫ですっ!!』

だって、エグチさんがプチっとなったら困るもん・・・
て、ブツブツ言いながら積込み開始。
後ろで手を組み、横でジッと見られているのも緊張するなぁー
 
山が4分の3程出来上がった以降、
一本・一本の配置がとても難しい。
手探りのパズル。
困った顔でエグチさんに助けを求めると、

 『〜列目に〜本。中と小ね。』

と、助け舟を出してくれます。
斜めになった材、下に潜り込んだ材
いつもはトビで直して下さいますが
今日は自分で気付き、グラップルのツメで直さなければ

 『アヤちゃん。音聞いてごらん。
  材が安定して置かれた時の音。
  見えない所は音で材の様子を感じるんだよ。
  一番奥の端一列、綺麗に収まってたら
  両脇のスタンションに触れるから" カチッ、カチッ "って
  左右(ニ回)の金属音がするよ。』

・・・そうかぁ、音かぁ!!
奥の見えない材の様子をイメージする事が本当に難しい。
記憶だけが頼りかと思っていたけど、それだけじゃないんだ。

 『音で感じるんです。』

出発前にそう言ってニヤッと笑い、手を振り去って行かれました。
う〜ん・・・積込み恐るべし。
どんどんハードルは上がります。 
が、毎週の発見はワタシの楽しみの一つです☆


      ナカシマ アヤ



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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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