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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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小さな自信

 ハーベスター、滞在期間が終了しました。

最終日の金曜日、なんと忙しかった事か!!
一本でも多く造材しようとドンドン材が引き出されます。
二台のグラップルで攻めてくるものだから・・・
けど、最低コレくらいは常に動かしていなければ
クロにはならないんだろうなぁ。
このハーベスター、一台2000万円以上します。
ちょっとお小遣いでは買えない・・・

もっとあぁしたら、こうしたら・・・試行錯誤の二週間でした。
常に心がけていた事は

 『頼りすぎない』

材の直径が太くなると、どうしてもツメが滑り
二度・三度材の上を機械が動く事になります。
その度に皮がむけ、傷がつく。
一玉目の一番高価なトコロ。
もしかしたら・・・という予感があれば
機械を止め、竿で長さを測りチェーンソーで造材しました。
重機乗りっぱなしで、全ての事を機械にさせてしまいがちですが

 『人間の出来ない事を機械でする。
  人の手で出来る事は人間がする。』

社長がよくおっしゃる事です。
最終的には人の目・人の手の感覚であると私も思います。


 この二週間で重機との距離がグッと縮まった気がします。
グラップルにしてもユンボにしても
なんとなく、積極的になれなかったトコがあります。
今回、とにかくハーベスターから離れるなとの指示があり
頭が痛かろうが、目眩がしようが毎日乗り続けました。
さすがに一週間を過ぎると慣れます。
あぁ、なんだ。そこまで出来なくは無いかもしれない・・・
その小さな自信が生まれた事が、本当に嬉しかった。
恐らく社長は全てお見通しだったのでしょう(笑)


 次は四国の事業体へ行くそうです。
私にとって、大きなキッカケを与えてくれたハーベスター

 『有り難う』

何度も呼びかけ姿が見えなくなるまで見送りました。

P9250999.jpg


          by、ナカシマ アヤ

コメント

Posted by: 神戸のキコリ   [ 2009年9月29日 00:15 ]

最近は中目(2番玉、3番玉など)のほうが高く売れたりします。


 材を送る部分は何種類かあるので断言できませんが
皮を剥かない為には、枝打ちする刃を常に切れる状態に目立てしてやらないといけないですね。
 ヒノキは枝の粘りが強いので、太い枝と周囲にぐるりと枝が出ている所は、チェーンソーで落とすのがコツですね。


機械は、いくつかのメーカーから出ているので乗り比べてから考えましょう

Posted by: た~   [ 2009年9月29日 07:54 ]

>神戸のキコリさん

最近の市場市況では加工用の木材が主流になりつつあるので中目材の引き合いが多いですね。
ただ、我が社では生産量の5割以上が注文材なので、やはり1番玉の仕上がり具合が重要になってきます。

ハーベスタとて所詮『機械』ですから過信は禁物。
本当に大事なのはそれを扱う『人間』なんでしょうね。

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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