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山をつくる

山主さんはお客様。
地域の人たちと一緒に「山」を守っていきます。

2007年6月19日

短い作業道の現場

先日、作業道の総延長が250mという現場の搬出間伐を行いました。
一口に250mと言っても、スタート地点から50mは田の横を通過させてもらうだけなので搬出間伐の対象外。
そこから50mくらいは、風雪外による倒木で家屋を損傷しかねない危険な林分の皆伐(ハーベスターにより造材し搬出する)。
その後、100m程は胸高直径およそ16~20㎝くらいの疎らなスギ林があり、
最後の50m程はヒノキの過密林分。
一本道の作業道です。

ハーベスタの処理速度が、木こり3人の伐倒分に凡そ比例する事。 
さらに、ハーベスターの前後20m区間は、危険なので伐倒できない事

などの条件を考えると。。。


先行して皆伐分を先に切っておいて、ハーベスターが処理している間に奥のスギ林を搬出間伐。

スギエリアは本数も距離もないので、ハーベスターをやり過ごしつつ、追いかけるようにスギ林を搬出間伐。

奥のヒノキ林でハーベスターに間伐を行ってもらっている間に、継続してスギ林の搬出間伐。

ハーベスターがヒノキ林から出てきたら、アームが届かなかった木の搬出間伐。


といった工程での展開が考えられました。
これで、皆伐分をハーベスターの来る前日までに切っておくと
木こり1人くらいで釣り合うのではないかと思われました。


hatagow.jpg

ところが、前日に境界の件で奥の50m程は作業凍結。
急遽、木こりを二人に増員。


先行して皆伐分を先に切っておいて、ハーベスターが処理している間に奥のスギ林を搬出間伐。

スギエリアは本数も距離もないので、ハーベスターをやり過ごしつつ、追いかけるようにスギ林を搬出間伐。


といった形に工程を書き換えたのですが、
ヒノキ林で余裕を見ていた分が無くなってバタバタ。
ハーベスターも朝一から稼動して、3時には作業終了。
途中、視察の方々も来られた事を思うと非常に早く終了した現場では無いかと思います。

2007年6月16日

作業道の測量

間伐と作業道を開設する現場に、作業道の測量に行ってきました。
最近の組合での作業道を開設する際の調査段取りとしては、事前に参事と現場担当プランナーがラフな開設ルートの設定を行っておいて、その後に距離などの測量をします。「森林施業プラン」はさらに間伐の調査を行い完成させます。
今回は先輩の担当現場ですので、測量に一緒に行ってきました。

測量は事前のラフなルートに沿って、距離、縦断・横断勾配、構造物設置場所、岩などの手間がかかる場所などを主に調べながら、小さな木製の杭をルートに沿って打ってきます。
今回は3人で現場に行き、担当が先行して杭を打っていき、後の二人が測量をしていきました。

以前は谷につっこむだけの単純なルートが多かったのですが、最近はさらに支線を増やして路網密度を上げています。そのため、「そうか、ここで、このルートか!」と思わずうなってしまうこともあります。
作業道のルートを考えるのは楽しい作業のひとつです。

2007年6月 5日

車両系建設機械運転技能講習

6月1日から5日まで。5日かけて車両系建設機械運転技能講習を受けてきました。

ご存知の方も多いでしょうが、この「資格」とは、労働安全衛生法に定められた作業免許の事で、該当する重機を操作する時に、労働局長登録教習機関にて必要な講習を受講し認定をもらわなくてはならない。
この車両系(以下略)の講習では
「油圧ショベル、ホイルローダー、ブルドーザー」
「くい打ち、くい抜き等基礎工事用」
「ブレーカー」
の3種類の講習があり、その中で整地、運搬、積み込み、掘削等の作業を行う事のできる
「油圧ショベル、ホイルローダー、ブルドーザー」の資格を取得しに行きました。

日頃の伐木作業を思えば随分とのんびりした講習でしたが、
重機に乗って土いじりをするのは初めて。
開始当初は悲惨でしたが、5日目を迎えるころには試験で必要とする動作くらいはできるようになりました。
5日も現場を休まなくてはなりませんでしたが、労働災害にも関わってくる事ですので出勤扱い。おかげさまで有給も消費せず資格も取得できたので、こちらとしてはありがたい限りです。
 


2007年6月 2日

研修の下見に

6~7月にかけて120名(4週間にわたり週に30名づつ)が、森林プランを中心にした研修を受けにこられます。
そのため、普段研修を対応している者だけでは十分な研修が難しいため、私を含めた3名で研修にあたることとなりました。
昨日はその研修現場に下見と打ち合わせを兼ねて担当の3人で行ってきました。

現場は、切り捨て区域も含めて約20haのスギ・ヒノキの人工林区域に、約2,500mの作業道を開設し、搬出間伐を行うという現場です。
研修は自分たちが普段行っている調査の説明を行えばいいのですが、それをいざ実際言葉にして説明しようとすると、自分でわかっているつもりだったことがきちんと理解できていなかったり、正確に説明出来なかったりという点がありました。先輩に確認して整理することで勉強になりました。
研修に来られる方は、私達を講師として思われる訳ですから、森林プランに関して「わかりません」ではすみません。
もう一度総復習して、森林プランナーとして恥ずかしくないようにしておこうと思います。

profile

京都の中央部、日吉町森林組合は『森林プラン』で山づくり。
山村に活力!
(現場職員&事務職員二人体制で更新)

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