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山をつくる

山主さんはお客様。
地域の人たちと一緒に「山」を守っていきます。

2008年3月31日

見積もりと施業

ついこの間の現場で間伐本数50本という現場がありました。

元々、田んぼだった土地に山主さんが杉を植林されて
現在4~50年生程の林分に育ったのですが
倒木やシケ木などが結構な割合でありました。

ひとまず、50本伐ったのですが
ボコボコと崩れたような木や、シケ木など
伐らなければならない木が約10本程残ってしまいました。

当所、見積もりどおりの施業で収めようと話しをしていたのですが
参事の意見など考慮して
結果的には残りの悪い木を間伐する事にしました。
見積もりは越えるのですが
超過分はこちらの作業単価を下げる事で対応するという結果となりました。

2008年3月27日

掛かり木はこれで。

ハーベスターが作業しやすいように伐倒を行うときは
必ずしも倒しやすい方向に倒せるとは限らず。
掛かり木覚悟で伐倒しなければならないシーンが時折あります。
(本来は掛かり木などせずにスムーズに伐倒するべき)
掛かり木になると、その場で処理をしなければならずタイムロス。
枝の張ったヒノキの伐倒などは最たるもので
何とかしたい訳です。

林業新知識でも紹介されていましたが、
掛かり木処理にプーリーとカラビナを使用して動滑車をつくり
倍力で掛かり木を落とす方法を
Woodsman のI turn meeting へ行った方から
去年聞いて少し試していました。
引っ張り力もあり、非常に便利に思ったのですが
「設置に時間を要する事」と「引っ張り力の割にセルフジャミングプーリーの破断強度が低く、且つロープの磨耗が著しく激しい事」などあって、何か他に方法は無いかと考えていました。


方法を思いついたのは正月。
新年早々、3夜連続で伐ってはならない木を伐ってしまう悪夢で目覚めて
「カラビナだけである程度の引っ張り力は確保できるな」と。(笑)

hippari.gif
※引っ張って来たロープにインクノット (ロープへの損傷があるため、最近はプルージックの方が良いように思います) でカラビナを固定し、一度立木に回した後で再びカラビナを通し引っ張る。


ロープのスペックは12ミリが20メートル。
一般的に出回っているオーバルタイプのカラビナではインクノットし難いのですが、プルージックノットなら支障が無い事と、
10ミリのロープに比べ手になじんで引っ張りやすいし、クレモナロープの場合ロープの縒り方も違うため強度が異なる事などあり
個人的にはこちらのスペック好んで使用しています。


セルフジャミングプーリーを使用する場合に比べ引っ張り力は落ちるし、牽引時には立木の表面をロープが滑りすぎて引きやすいポイントにロープが留まってくれないという難点もありますが、
一本あたりにかけられる時間を考えると (少なくとも日吉の場合は) これ以上の掛かり木は事故か、もしくは重機やチルホールで引っ張る手合いの物と割り切る事にしています。


木柵

去年の暮から入っている現場なのですが。
作業道の総延長が2キロほどの現場で、全て新規開設します。
総面積が20haほどあるのですが所有者は2名。
所有者ごとに材を仕分ける手間からすると非常にシンプルなのですが
この現場、作業道を開設する際に必要な構造物が随所に必要でした。


構造物というのはもっぱら「洗い越し」※1と「土留め用木柵」「作業道に敷く桟」の事を言っているのですが
これらを造るのに要する材は、現場で調達しています。
今回の現場では、横断する川も深く、傾斜が急な場所もあったため
予め構造材を確保するための伐採をしなければならない事は解っていたのですが
予想以上に土質が悪かった。

斜面を削ればガラガラと土砂が崩れてくるような危ない場所があり、
場所によっては土留め用木柵を延々と設備。
必要とされる構造材の量も倍以上に増え
伐採にあたった木こりの人工も、必要以上に増えして(構造するのに適した大きさの木を探して切り出してくる作業は結構手間がかかっています。これは改善しなければならない点)
現状、一人あたりの搬出量が6㎥ほど。
これはヤバイ!

miyanooku.jpg

※洗い越し
木組み石組みをして重機が川を越えられるようにするための足場。配管をせず、水は石組みの間や上を流れる。規模によってはL型用壁を使用する。


2008年3月26日

林業技士 合格しました!!

嬉しいです。
久々に学生時代のように勉強して、刺激になりました。
ただ、学生と違うのは、その知識を活用できるフィールドが身近にある事です。

社会人が勉強するって、良い事ですね。疲れるけど・・・。

profile

京都の中央部、日吉町森林組合は『森林プラン』で山づくり。
山村に活力!
(現場職員&事務職員二人体制で更新)

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