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まいど「森林楽校・森んこ」です。

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どうしても何処かに「?」が残る自然保護運動

 森林楽校・森んこの活動をしていると、
よく、保護運動の事を尋ねられます。
でも、いつも、困ってしまいます。
どうも、私は、自然保護運動なるものの
本質がよくわからないんです。


 もちろん、自然が人間社会の一方的な
都合で、エゴで、バランスを失ってしまっている事は、
不都合な事とわかっています。


 学生の頃、テレビでこんなシーンをみました。
何処の国の人かよくわかりません。
中央アジアだったと思います。
小さな集落に、鉄砲の名人がいるというので、
その小さな爺さんの猟に同行する事になりました。
 爺さんは、数日かかって、草原で獲物を探します。
ようやく獲物が見つかりました。
鹿のような動物だったように思います。
 ゆっくりと時間をかけて獲物に近づきます。
銃は、とても旧式で至近距離でした獲物をしとめられません。
ほふく前進で、気長に近づきます。
 慎重に狙いを定めて、バーン。
獲物は、ものすごい勢いで逃げていきました。
 爺さんは、そうがっかりした様子もなく、
今日は、神様が駄目だと言う事だという内容の
事を、ちょっと照れたように取材スタッフにつぶやきました。
この銃は、時々狂うからなあとも言いました。

 ナレーションが、この老人は、まるまる一日かけて、
家に歩いて帰ったという。


 その番組を見て、私は、こんな人もこの地球に住んでいるんだ。
この老人も、文明人である。銃を持っている。
 できれば、たくさんの獲物を獲りたいだろう。
でも、そんな生活をしていない。
経済環境がそうさせないのかもしれない。
彼が貧しいかどうか、幸せか不幸せか、
私には、到底、判断できない。


 核戦争の予感を持ちながら、
米ソが冷戦を繰り返している時代でした。

 文明社会の恩恵ににどっぷりと浸かって生活している
私たちが、何処かで、地球を我がもののように考え、
まるで自分たちだけが地球を将来を左右しているような
錯覚を持ってしまっている。
 
 この老人を核戦争に巻き込む権利や資格は、
私たちには、絶対にない。

 そのときそう思った。
でも、私は、日本で生活をしている。
それは、もうどうしようもない事で、
電気や水道を当たり前のように使ってる。
朝昼晩の食事もごく日常の事である。
贅沢なのか。この生活が良くないのか。
 便利で、安全で安心な安定した生活を
捨てる事が好いのか。

 自然保護って何だろう。自然を保護するって言う
表現に、文明社会人の高慢さが伺えるんじゃないか。
じゃあ、原始の生活に戻れば好いのか。
原子力を捨てるだけで好いんだろうか。
人間は、特別な生き物なんだろうか。
神の存在を何処かで、感じている人間と言う動物は、
この星には、不要な生き物なのか。


 地球の自然環境が人の生活に悪い影響を及ぼして来た。
これは、不都合な事だ、なんとかしないと行けない。
もし、この考えで、自然保護を訴えていたらこれは、
人の生活に都合が、優先する。
 では、人の生活に不都合だけど、自然環境にいいからと言って、
文明社会の建設をやめてしまっていいんだろうか。
安全、安心、安定した生活を捨てれるだろうか。
すべてを自然に任せる生き方が、神を知った人の生活だろうか。

 学生からの疑問は、今も続いている。

 


 

コメント

Posted by: 奥 祐治   [ 2007年6月 3日 00:29 ]


里山講座 ありがとうございました。
 とても有意義な時間をありがとうございました。

早く、足丈夫にしてください。

日本はどう向かうのでしょうか。

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profile

まいど「森林楽校・森んこ」です。 平成9年、大阪から名田庄村にIターンして、森林組合に就職。
「NPO法人 森林楽校・森んこ」の代表です。

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