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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2008年11月30日

適応のうりょく

 ここ2、3日体調を崩してしまいました。
雪が降り、突風が吹き、現場の寒さにやられたのでしょうか。


 今日は大人しく過ごそうと休日恒例、町への買い出しを諦め
村、唯一のスーパーへ向かいました。

 店内に入ってビックリ!!
店員のナオちゃん、薄手の長袖一枚でレジに居るじゃないですか!
中とはいえ、入り口近くのレジはカナリ寒い。
保温インナーに毛のセーター、薄手ダウンを着た私。


『ナオちゃん!!なんでその格好で寒くないのぉ!?』


思わず聞いてしまいました。


『ん〜、まだまだ吉和の冬じゃないよぉ(笑)
 まぁ、ここで生まれ育っとるけんねぇ。
 体が慣れてしまってるんよぉ〜。』


そうですか・・・そんなものですかねぇ。
妙に納得したような、しないような。


 帰宅後、おぉさぶっとストーブにへばりつきながら
考えました。
窓際に置いている観葉植物。
5年以上共に過ごしているので、別れがたく
一緒に吉和へ引っ越してきました。
その中にガジュマルとハイビスカスがおります。
共に亜熱帯植物。
窓が凍り、カーテンがビシッと張り付いている朝
0度近くまで下がっている事でしょう。
なのにコノコ達はおかまいなし。


ハイビスカス。花を咲かす事は完全に忘れていますが
相変わらず葉を青々と茂らせています。
ガジュマルに至っては、未だ上へと成長を続けている有様。
なんとも逞しいコ達なのでしょう。
負けてられぬ・・・
寒いと思うから寒いのよっ!!
思い切ってストーブを消してみたものの
やはり寒いものは寒いっ!(笑)


       by、ナカシマ アヤ


        

2008年11月27日

平らである事の凄さ

 『道』ってスゴイなぁ・・・って思います。


   どうやってこの傾斜を?
   なんでこんなに水平に?
   どんな重機を使って?
   どれ位の期間で?


車で走っていると、まず考えてしまいます。


 一週間ぶりに作業道の現場に入りました。
相変わらずプリンプリンの柔らか地面に大苦戦
本当にここは『道』として活躍してくれるのかしら?
キャタピラで踏んで戻って、土をならして、踏んで戻って・・・
その繰り返し。う〜ん・・・固まらないっ!!


 この『道』を晴れて車で通る時、感動するだろうなぁ。
あぁ、このカーブ。班長に怒られながら掘ったなぁ。
あぁ、この上り。ズボズボ重機埋もれて真っ青になったっけ。
そんな思い出に浸れる様、崩れない道造りを。


      by、ナカシマ アヤ
   

2008年11月21日

安田林業の愉快な仲間達<永見班編>

 『永見のオカアサン』事、重子さんです。


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安田林業で女性職員は『オカアサン』と私の二名。
唯一女同士、秘密の話が出来る方です(笑)


造林の仕事をされて、30年。
自分でもここまで長く仕事が続くと思わなかったと
おっしゃっられていました。


  朝起きて、朝食・お弁当の支度
  出勤。仕事。
  帰宅後、夕飯・お風呂の準備
  後片付け、掃除、洗濯・・・


全てをこなす『オカアサン』は本当に凄い。
その上、畑仕事・田んぼもされるスーパーウーマン!!
帰宅後、もう動けん・・・とストーブに張り付いている私とは
訳が違います。
かなり見習わなくては(笑)


永見さんご夫婦には、仕事面だけでなく
休日もお世話になっています。
お家に呼んで頂いたり、温泉に連れて行ってもらったり。
まるで実家に帰ったように
心底リラックス出来る温かさを与えて下さっています。


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          by、ナカシマ アヤ

2008年11月20日

雪上グラップル

 今朝は一段と冷え込んだらしく
カーテンが窓ガラスに『ビタッ』と凍りついていました。
昨日より、雪の量は減りましたが
解けかけた雪が又固まり路面は『ツルッツルッ』


 ブルーの愛車で出勤(笑)


081120_0741~01.jpg


今日も現場へ出られません。
どうやら今週は出られそうにありません。


  現場まで到達出来ない。
  伐倒時、木に積もった雪が落下し危険。
  滑って危険  etc...


なので本日は新入りグラップルの操作練習。
足元でツメの開閉、回転を操作するタイプなのですが
コレ又、力加減が難しい。
3つのタイヤを運び、重ねて、全てを持ち上げ、移動。
何度機械を降り、手で運びたい衝動に駆られた事か(笑)


ある時は大胆に。ある時は繊細に。
全ての重機にあてはまる事なのでしょうか。
イライラ禁物!!


         by、ナカシマ アヤ

  

2008年11月19日

一晩の出来事

 
  『どうしたら雪降る写真が
   綺麗に撮れるんですかねぇ?』


これは、昨日のお話。
そんな苦労しなくても、朝目覚めるとコウなってました。


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   『・・・まじで!?・・・』


パジャマ一枚思わず外に飛び出し、しばし呆然。
こうして私は吉和村に埋もれて行くのか・・・


 神戸なら大パニックでしょうが、村はとっても静か。
まぁ、珍しい事ではないのでしょうね。
こんなテンションが上がっているのは私だけ(笑)
きっと、雪での生活の苦労を何も知らないから。
一冬過ごしたら、もうウンザリとなるのでしょうか。


 それなら尚更、今日は貴重な一日。
しっかり楽しませて頂きましょう。


 まずはソリ出勤と行きますかっ!!


        by、ナカシマ アヤ

2008年11月18日

はつゆき

 舞い降りて来ました。
今週水曜日あたり・・・って皆が言ってたけれど
まさか、本当に降るとは。


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まだ11月やん・・・。
日本全国、冬型の気圧配置との事なので
おそらく各地で初雪観測されたのではないでしょうか。


  『林業1年目、夏を越えられるかが勝負。
   吉和1年目、冬を越えられるかが勝負。』


ついに第二ラウンドへ突入したようです(笑)
まずは雪道教習から・・・!?


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        b y、ナカシマ アヤ

2008年11月16日

趣味開拓中・・・

 インドアで楽しむ趣味探しをしています。

 
 まず手始めに
ドライフラワーのアレンジメントに挑戦!
昔から『花より団子』の私。
人一倍『 hana 』に興味がありません。
ましてドライフラワーなんて、枯れた『 hana 』だと
全く見向きもしませんでした。


 ところがです。
吉和は気温、湿度がドライフラワーに適しているらしく
生の花とは又違った、
微妙な美しい色合いが生まれる事を知りました。
『ミントハウス』という、ドライフラワーを専門に扱うお店があり、
そこで開かれるアレンジメント教室に参加してみました。


クリスマスツリーを象った壁掛け。
始めにヒバ、ゴールドクレストなどの葉を使い
モミの木型に作り上げてゆくのですが、
この段階で、なんだかもう満足(笑)


 『これで上リボン巻いて、下に鐘付けたら
  もう十分綺麗だと思いますが・・・』


 『・・・アヤちゃん。折角来たんだから
  ドライフラワーも付けて帰ってよ。』


うん・・・確かに。
中のオアシスにブスブス刺して行けば良いのですが
配置、長さ、ボリュームなど思いのほか悩むのもです。


PB160713.jpg


みっちり2時間。
こんな手先の事に集中したのは何年ぶりでしょうか。
一応(?)完成致しました。
玄関に飾ってみたものの、作者の迷いが伝わったのか
どうも居心地が悪そうです・・・
家に馴染むのが先か、私が見慣れるのが先か(笑)


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        by、ナカシマ アヤ

2008年11月14日

安田林業の愉快な仲間達<永見班編>

 永見班班長、永見さんです。


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 『永見のオトウサン』と呼ばれ、
まさしく、私にとっても『オトウサン』的存在です。

永見さんは、ご夫婦で一緒に山で仕事をされています。
お住まいはお隣の島根県!
吉和まで高速を走っても片道約一時間。
その道のりを、もう30年以上通い続けておられます。


 永見班は主に造林の仕事を担当されています。

雪起こし・植え付け・下刈り・地ごしらえ、そして苗畑の管理。
何度も言いますが、造林の仕事と言うのは
とにかく体にジカに響きます。
一緒にお仕事させて頂く時、


 『イテテテテ・・・』


と、顔をしかめて背中を反らすのは決まって私(笑)


 『アヤちゃん、ゆうにやりんさいよ。』
       (ゆっくりやりなさいよ)


そんな私に、いつも笑顔で声をかけて下さいます。 
只今、クワ使いを御指導頂いています。


 『来春までにマスターして
  オトウサン家の畑、手伝いに行かんとね!』


今のままではグネグネの畝となってしまいそうです・・・


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         by、ナカシマ アヤ

2008年11月11日

引っ越しします。雪が降る前に。

 引っ越しが始まりました。


・・・私じゃないですよ。悪しからず(笑)
苗畑のスギの子供達です。


もう慣れましたが、初めて苗畑を見た時は衝撃でした。


   『木が畑に並んでる!?』


畑に植えられているモノと言えば、野菜か花(栽培用の)
ちっこいスギが何列も並ぶ風景は異様に思えました。
植林する苗木はここで、こうやって育てられているのですね。


 ソノ苗木達のお引っ越し、”床がえ”という作業です。
吉和は冬場、雪で覆われます。
そのままでは雪の重みに負けてしまうので、
冬用の寝床へ植え替える訳です。

 まず、全てを掘り起こします。


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 思いのほか、根は深く広く張っていました。
25株、ひとまとめにします。
その祭、根は枯れていないか。二股になっていないか。など
一本、一本確認しながら作業を進めて行きます。

 少し溝を堀り、土に寝かす様にして苗木を並べます。


PB110703.jpg


上から土を被せ、足で踏み固めます。
さらに、もう一度土を被せ、踏み固めます。


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 コレがナカナカ腰にくる・・・、
造林の仕事というのはチェーンソーも重機も使わない、
人の手のみが行えるもの。
見た目、決して派手とは言えない作業。

ですが、この一手間から何十年後の主伐へと繋がってゆくのです。
来春、この子達を畑から山デビューさせるまで
しっかり見守って行く・・・そんな真っすぐな親心を
熟練作業員の方から感じました。


         by、ナカシマ アヤ

2008年11月 9日

山、満喫

 冠山に登ってみました。

標高約1300m。ちょっとユニークな形をしており
吉和のシンボル的存在です。

 
 『毎日現場で登ってるのに、休みにまで登るか!?』


そんな声が聞こえてきそうですが、
ソレとコレとは話が違うのです。
仕事時は、まだウロウロ寄り道する余裕がないもので
ただ目的地まで登る事に専念するのみ。
今日は思う存分、道草くってキョロキョロするぞ!!と、
張り切って出掛けました。


 もうほとんど紅葉は終わり、一面色とりどりの落ち葉


PB090699.jpg


 少しモノ悲しい感じもしますが、
この繊細な樹形は本当に美しいものです。
いつまで見ていても飽きがきません。


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 一時間半で山頂に到着。
さすがに冷たい風が吹き、ブルっとくる寒さです。

さてさて、お待ちかねの昼食


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もう、これが一番!!
割れない様、細心の注意を払いながら生卵も持参します。
冷えきった手を温めながら、ズルズルズル・・・
至福の一時です(笑)


 ここも今月中に雪で覆われる事でしょう。
次回来れるのは雪解け新緑の頃かなぁ・・・
その頃には重機乗りこなせているかなぁ・・・


 今日一日、遊んでくれた冠山にありがとう。


           by、ナカシマ アヤ

2008年11月 6日

安田林業の愉快な仲間達<深瀬班編>

 安田林業のムードメーカー、岩田さんです。


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 普段は満面の笑みで皆を和ませてくれるのですが
カメラを向けると、固まって表情を和らげてくれません・・・
又後日、爆笑写真を紹介致します(笑)


 とにかく、頭の回転が早いと言うかユーモアのセンスが抜群!
岩田名言集を作りたい程です。


 一番インパクトのあった思い出と言えば・・・
まだ私が、このお家に引っ越したばかリの頃。
玄関に呼び鈴もなく、窓にカーテンもない状態。
やっとベットが届き、ご機嫌にシーツなど準備していました。


 ・・・なんだか、人の気配・・・


パッと、後ろを振り向くと
庭に岩田さんが立ってるじゃありませんか!?


 『いやぁ〜、椎茸を持って来たんじゃけど
  呼び鈴も何もないし
  この家は庭からあがるのかと、回ってみたんです。』


と、真顔で言われるのです(笑)
笑いながら玄関を開けると、
軽トラックの荷台に直に積まれた椎茸の山!!


 『沢山あるけぇ、袋に入りきりませんでした。』


ちなみに、呼び鈴が付くまでの数週間
岩田さんは必ず庭から登場されました。


 勿論、仕事の時は真剣そのもの。
刈り払いの早さと、美しさはトップクラス。
間伐時もかなりの範囲をこなされます。

 今は木の搬出、造材をメインでされています。
重いワイヤーを引っぱりながら斜面を登る重労働。
年齢を全く感じさせないパワーの持ち主です。
太い材もスパっと真っ平らな切り口で造材される姿は
カッコイイ!の一言。


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 今後もこの方から目が離せません!!


         by、ナカシマ アヤ

 

2008年11月 2日

アヤの母です。

 突然ですが・・・
本日は吉和訪問中の母に書いてもらいます。


 はじめまして! アヤの母です。
2泊3日で吉和に来ております。
昨日、安田社長から『娘さんの仕事ぶり見学しませんか?』
と言って頂き、即、『是非、見学させて下さい。』と答えました。

 
 朝、7時過ぎに一緒に出社しました。


 途中の山々は、紅葉しとても美しい景色でした。
現場に到着して、娘が山用の地下足袋に履き替える姿を見た時に
そう言えば、昨年の7月にはバレエの舞台でトウシューズを
履いてたな〜〜と、なんだか不思議な気持ちになりました。
  

 作業が始まり娘のチェンソーの音が鳴り響き、私はとても緊張し
やや離れた場所に立ち、娘の姿をじーとみてました。
目の前で60年生の木があっというまに切られていきます。
初めての体験で心臓がドキドキしました。

 その後、重機に乗り社長の指導を受けながら操作してます。
その頃は私もちょっと落ち着き、
なぜか娘が小学校の頃の授業参観を思いだしました。

 
 現場で一生懸命に木と向き合って仕事をしてる娘を見て、
一回りも二回りも大きく感じました。 
家に帰った娘に『4月から未知の世界に飛び込みよく頑張ってるね。』
と、声をかけました。 


 
 安田社長をはじめ職場の皆様、
知らない土地で未知の世界に飛び込んだ娘を受け入れ、
いつもあたたかく見守って頂き、本当にありがとうございます。
 

 娘がこれからも安全に作業ができるようにと祈りつつ、
吉和を後にします。


            by、アヤの母
 
 
 
 

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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