• 山村型起業解説
  • 事業アイディア
  • インタビュー「先人に学ぶ」
  • 農山村の背景情報
  • お役立ち情報・技術
 

山をつくる

山主さんはお客様。
地域の人たちと一緒に「山」を守っていきます。

« 木柵 | Main | 見積もりと施業 »

掛かり木はこれで。

ハーベスターが作業しやすいように伐倒を行うときは
必ずしも倒しやすい方向に倒せるとは限らず。
掛かり木覚悟で伐倒しなければならないシーンが時折あります。
(本来は掛かり木などせずにスムーズに伐倒するべき)
掛かり木になると、その場で処理をしなければならずタイムロス。
枝の張ったヒノキの伐倒などは最たるもので
何とかしたい訳です。

林業新知識でも紹介されていましたが、
掛かり木処理にプーリーとカラビナを使用して動滑車をつくり
倍力で掛かり木を落とす方法を
Woodsman のI turn meeting へ行った方から
去年聞いて少し試していました。
引っ張り力もあり、非常に便利に思ったのですが
「設置に時間を要する事」と「引っ張り力の割にセルフジャミングプーリーの破断強度が低く、且つロープの磨耗が著しく激しい事」などあって、何か他に方法は無いかと考えていました。


方法を思いついたのは正月。
新年早々、3夜連続で伐ってはならない木を伐ってしまう悪夢で目覚めて
「カラビナだけである程度の引っ張り力は確保できるな」と。(笑)

hippari.gif
※引っ張って来たロープにインクノット (ロープへの損傷があるため、最近はプルージックの方が良いように思います) でカラビナを固定し、一度立木に回した後で再びカラビナを通し引っ張る。


ロープのスペックは12ミリが20メートル。
一般的に出回っているオーバルタイプのカラビナではインクノットし難いのですが、プルージックノットなら支障が無い事と、
10ミリのロープに比べ手になじんで引っ張りやすいし、クレモナロープの場合ロープの縒り方も違うため強度が異なる事などあり
個人的にはこちらのスペック好んで使用しています。


セルフジャミングプーリーを使用する場合に比べ引っ張り力は落ちるし、牽引時には立木の表面をロープが滑りすぎて引きやすいポイントにロープが留まってくれないという難点もありますが、
一本あたりにかけられる時間を考えると (少なくとも日吉の場合は) これ以上の掛かり木は事故か、もしくは重機やチルホールで引っ張る手合いの物と割り切る事にしています。


profile

京都の中央部、日吉町森林組合は『森林プラン』で山づくり。
山村に活力!
(現場職員&事務職員二人体制で更新)

お知らせ

2009年10月

S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のエントリー

最近のトラックバック

日吉町森林組合の視察に行きました。(3)(益田森林・林業普及情報)
明けましておめでとうございます!!
日吉町森林組合の視察に行きました。(2)(益田森林・林業普及情報)
明けましておめでとうございます!!
日吉町森林組合の視察に行きました。(1)(益田森林・林業普及情報)
去年の現場
H19林業普及指導事業実施計画書のヒヤリング(林業普及指導員BLOG(AGのつぶやき))
2月の勉強会
引き戻せなくなる前に(英会話プライベートレッスン・英語個人レッスン・マンツーマン英会話 ETC)
不都合な真実
森林整備・林産事業の収益状況検討会議(林業普及指導員BLOG(AGのつぶやき))
作業道 ルート設定