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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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若き森林所有者と

代替わりした森林所有者から、間伐作業を体験したいという要望がありました。もとより、森林経営だけで生活できる林家は稀な上に、林を持つ専業農家の方でも、手入れをする若い人が少ない中、村から遠く離れてサラリーマン生活をしているこの所有者の方から出た要望は、林業に関わっている者にとって、たいへん嬉しく幸せなことです。この方の林を施業することになったので、昨日は一日降ったり止んだりの中、参加者ひとりの間伐体験会を行いました。


 林に入った瞬間、まずは己の軽率さを反省しました。
 日本全国の人工林が伐期齢に達している現在、これは避けて通ることのできない問題なのですが、この林も、はじめて作業をする人にとっては、あまりにも危険でテクニカルな林だったのです。ざっと見たところ20mを越えるアカマツが1000本を越える密度で立っています。平らな場所だからと安易に考えていたのですが、どこからどのように始めれば導入部になるのか、考えてしまいました。


 結果は言うまでもなくかかり木の展覧会で、禁じ手の連発となり、はじめての方にいちばん大切な「安全」を強調するには程遠い一日となりましたが、それでもびしょ濡れになりながら「おもしろい」と言っていただけたので、ホッと胸をなでおろしました。


 木が利用されていた頃の林家は、下刈りや蔓切り、除伐など、さほど大規模ではない作業を少しずつ行いながら、次第に大きくなる木へと作業対象をステップアップすることができたのではないかと想像します。そういう意味では、どんなに所有者に情熱があっても、一朝一夕には自前作業ができなくなっている理由と現実を、改めて実感することができた貴重な一日でした。

コメント

Posted by: 滝川 順雄   [ 2009年6月 3日 19:00 ]

相続で山林を手にしたサラリーマンの記事興味深く拝読しました。私川上村の高登谷保養地に、人生後半を過ごそうと手にしました。が、相続で愛知県の奥地の山林を得ました。が、固定資産税を15年払うのみ、森林組合からシイタケ栽培等の研修の誘いがあるが、その意欲はなく、今後の森林管理に「どうなるのか?」と恐怖さえ感じています。実に難しい問題ですね。記事、勉強になりました。

Posted by: かなめ   [ 2009年6月 4日 08:12 ]

滝川順雄さま

 コメントをありがとうございます。村在住なのですね、読んでいただき
光栄です。
 偶然ですが、昨日、野鳥観察の案内をさせていただいた東京在住の
方も、遠く三重で相続された山林のことを話しておいででした。現代は
そうした山林の所在がわからない方も多くいるようですが、そういう皆さん
の思いを、救済などと言うとおこがましいですが、山に関わる者のひとりと
してなんとかできないものかと、よく考えます。
 そんな中で、地元の森組から研修の誘いが来る、というのは嬉しい
話題です。山の所有者が安心できるシステムには、やはり森組がいちばん
期待されてしかるべき組織だと思いますから。


 ブログ記事に不足していた内容ですが、この若き所有者の亡くなった
ご両親は、人によっては地域の方でさえ理解できないほどの、森と木への
深い愛情を持つ方でした。それゆえ、先日の作業中も先代がずっと息子さんに
寄り添っているように感じていたほどです。とても緊張しました。
 世の中には有形無形の、個々の森への思いがうずまいています。それを
エネルギーにすることができれば、穏やかな未来社会を見ることができる。
そう信じています。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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