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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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トレッキングツアーでカウンセリング?

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この村の周辺にも軽登山に絶好のルートがいくつかあります。その中から今回は山梨長野県境の横尾山(1818m)と飯盛山(1643m)へ二日間続けて町田市からのお客様を案内しました。


 日常が登山のような商売ですから、あらためて自分自身のために登山をすることがなくなり、こんなときでもなければ登山靴をはくときのワクワク感も味わえなくなってしまいました。とは言え仕事ですから、40名のパーティにケガの無いよう、時計と睨めっこをしながら慎重に歩かなければなりません。平日のツアーなので、参加者は皆さん勤めをリタイアした世代です。中には生まれてはじめての山歩きという方もいます。いつもなら無事下山して、自宅に戻りホッとひといきついておしまいなのですが、今回は少し違う気分であることに気づきました。


 帰宅して晩酌をしていると、何か心の深いところから癒されたような感覚につつまれました。「なぜなんだろう?」と振り返ってみると、どうやら私のすぐ後ろについて来られた方との会話が原因のようです。別段特別なものではなかった会話ですが、早い話が、私がカウンセリングを受けるような形になっていたのです。お客さんをもてなさなければならないはずの私が、こんな気分になってしまう…。さすがは79歳、数十年ぶりに山歩きを楽しんだという、人生の大先輩の下山したときの笑顔が、今も脳裏に焼きついています。


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甲斐駒をバックにキアゲハ君。こんな山の頂上で蛹で冬越しかな??(画像は2枚とも下見での撮影)

コメント

Posted by: いまい   [ 2008年10月11日 11:22 ]

かなめさんが思う以上に、79歳の方は癒されたのではないでしょうか。数十年ぶりの登山ということでの不安感がある中、頂上へという目的へ向かい、それを達成した達成感と満足感がその方を癒したのだと思います。私は先日の茂来山「コブ太郎見学ツアー」での出来事ですが、高齢者登山のスローペースについていけず頂上到着後にさっさと下山してしまいました。ガイドだと置き去りにすることは出来ませんね。

写真:良いアングルですね、がんばれキアゲハ君!

Posted by: かなめ   [ 2008年10月12日 08:00 ]

 登山好きのいまいさんはわかってくれると思いますが、慣れない方と登るのにはそれなりの覚悟が必要です。1~2分おきに振り向き、3~4分おきに時計を確認し…。
 今回、コースタイムは通常の倍を見ましたが、それでも一日目は不十分でした。参加者には気の毒なことをしてしまいましたが、この登山が生まれてはじめて、という方が喜んでくれていたことは、今後の励みになりました。
 そろそろ日本の山も、標準のコースタイムを全体的に見直さなければならないときが来るかもしれませんよ。
 

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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