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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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全国源流シンポジウムに行ってきました

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「森と水と源流再生」をテーマにした第7回全国源流シンポジウムが開催されたので、山梨県小菅村まで行ってきました。


 午前中は、委員や来賓の挨拶に続いて、一級河川の源流を持つ町村の行政を代表する方が6人集まっての源流の郷サミット。みなさんが抱える共通の問題は、人工林の整備と過疎問題です。

 午後の一番最初の行事で、ドッカーンと刺激を受けてしまいました。なんとオペラの脚本を書かれた作家ご本人による、「自然との共生」をテーマにしたオペラみづちの一幕の朗読と、琴とギターによる演奏を聞かせてもらったのです。
 この日のシンポでたどり着いたひとつの答えである「分かり合っている者だけの会合ではなく、新たな源流ファンを作るには、どんどん外の世界へ発信する」為には、このような芸術分野からの参加というのは強力な助けになることでしょう。私たちの今後の活動に、とても参考になりました。そまびとも考えなくてはいけません。

 午後のパネルディスカッションでは、小菅村で設立することが決まっている「源流大学」に関する意見が交わされました。来年の第8回は五ヶ瀬川の源流、宮崎県の五ヶ瀬町。ここにある祇園山(1307m)は、なんでも日本列島が隆起したときに、最初に陸地になった場所なのだそうです。


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とにかくスタッフである町役場関係者のみなさんの動きが良く、夜の交流会も楽しくすごすことができました。画像はそんな交流会でのひとコマ。この踊りを見てピンと来るひとは、かなりの通ですね。そして真ん中のネクタイの紳士を見て誰か判る方は、かなり林業の世界にはまっていらっしゃる方でしょう。

コメント

Posted by: ひげ爺   [ 2006年10月29日 23:28 ]

遠くからのご参加ご苦労様でした
21弦の琴と丹治先生の語りに、小菅の私たちもすっかり感動いたしました。
しかし去る7.30に開催された「癒しの森シンポジウム IN信濃町」での森の中での会議と其処でのバイオリン演奏に私たちが物すごく感動して帰ってきたことも覚えていて下さい。

言いだしっ平で、第一回の開催地の小菅村としては熱心にならざるをえませんが、住民の側からの関わりの有り様はまだまだです。
林業にあいそずかしをしてしまった多くの「そまびと」の気持ちを動かす迄にはもっともっと地道な活動が必要なようです。
11月2日には「自然再生協議会・森林部会」の会議があります。
いよいよ本格的な動きに成って行きますが、理想と現実の隙間・先を見つめる目と今お金が欲しい思いとの葛藤が始まります。


Posted by: hideshi   [ 2006年10月30日 12:12 ]

 吉賀町の中谷町長はどんな話しをされましたか?
 コウヤマキの話しをされたでしょう!

Posted by: かなめ   [ 2006年10月30日 18:08 ]

ひげ爺さま。ネット上では「はじめまして」ですね。よろしくお願いいたします。書き込みをありがとうございます。
地域の皆さんが盛り上がることができるかどうかは、最も大切なところですよね。以前に出席させていただいた小菅の委員会でも、たしか同じような指摘があったかと思います。
自然再生協議会そのものが、どのような経緯で始まったのか。もしも民側からの発生でないとしたら、それを住民で盛り上げてゆくには、さまざまな工夫や仕掛けが必要になることでしょう。
とにかく、今注文を受けている住宅建築のための材が、必要量プラスアルファ無事に出せることを祈っております。立場上、ああだこうだ言ったり、お手伝いすることができずにいることをお詫びいたします。

Posted by: かなめ   [ 2006年10月30日 18:17 ]

hideshiさま。
すごいですね。古賀町の自生林のことは、ブログを拝見して初めてしりました。源流サミットには元県職の助役さんが出席されていましたよ。たしか、この話はなかったように記憶しています。
この人気に翻弄されてしまっている全国の苗木のことは、正直なところ複雑な心境で見ています。でも、生産地にお金が落ちるということを喜べば良いのでしょうね。
自生林での自然観察、行ってみたいです。

Posted by: ひげ爺   [ 2006年10月30日 19:15 ]

自然再生協議会は残念ながら官による人選で委員が決まりました(内緒かな)
行政と民間とが2本の柱で運営するべし、との必須条件を満たす為だったと私は理解していますが、選ばれた民間人達は最初がどうあれ真面目に取り組みつつあります。
しかし、源流研究所と会長の教授との頭脳が先行している事は否めないようです。
そして、東電さんが相当踏ん張って下さっていて、成り立っているように思います。
むしろ、民間の住民こそが追いつき、いつか本当に主人公にならないと、村そのものが疲弊してしまうことに早く気づくべきです。
一住民として私の無力さに
時に負けてしまいそうに成りますが
応援して下さる皆様の力に支えられて前向きに雄雄しく??

長々とごめんなさい

Posted by: かなめ   [ 2006年10月30日 19:20 ]

ひげ爺さま。そういう状況でしたか。しかし、ジワリジワリと民パワーを注ぎ込むことは不可能ではないと思うのです。今のところ遠巻きにして見ているだけの私たちですが、お役にたてそうなことがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。
たぶん、関係者のみなさんが同じように感じているテーマだと思いますから。

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