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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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地域のありがたさ

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あなたのお宅には、毎年ちゃんと獅子舞が来てくれますか?

♪~ どうそーじんの おーねんし(道祖神のお年始)
 今年も新春最大の楽しみがやってきました。


 受け入れる側は楽しみでしかたないのですが、ここでも大人
たちの涙ぐましい協力があります。


 この村の「どんどやき」は地区(=集落や部落よりも
小さい単位)ごとに行われていて、獅子舞は男の子たちの
行事です。
 毎年6年生の男の子の家が「親方」になるのですが、
焚き物の準備、お宮の材料調達、お祭り当日の案内など、
すべて親の労力のうえに成り立っています。
 少子化が進むにつれ、男の子を持つ親は、この地域を
守る大切な行事に6年間ぶっ通しで参加するようになって
きました。


 獅子が届けてくれたお札には、

   天下泰平 本郷
   奉納道祖大神
   国家安全 子供中

 と書かれています。

 宗教のことを言うのではありません。世界中の家庭すべてが
このような素朴な祈りの気持ちを持ちながら、新しい年を迎える
ことができる世界。そのための手がかりが、私の暮らしている
本郷にはあるのです。

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太鼓を載せた軽トラ運転は、もちろん”とうちゃん”たちの仕事。「かなめさんのホームページはいつも写真が小さいよ」という声が聞こえてくるような…。

コメント

Posted by:   [ 2007年1月16日 22:09 ]

樹です。
私の住んでいる所では子供達が
♪舞いこんだぁ舞いこんだぁそ~れ!ピーヒョロロ~ピーヒョロロ~♪
と言って御獅子さんが舞います。
そして甘茶を配ってくれます。
私が子供の頃から続いている行事です。
と言っても私が子供の頃住んでいた部落には獅子舞は無く甘茶配りだけでしたが。。。
ただ、子供たちのこうした行事は、思い出に残るだけでなく、子供も地域の一員なんだという事を認識しする事。更には大人たちも世話をする事で、「地域の大人はみんな子供たちの事を見ているよ、安心して伸び伸び育つんだよ。」というメッセージが込められているように今は思えます。
近所づきあいもままならない都会の中で育つ子供達にも味わって頂きたい想いですね。
もっとも、自分が子供の頃はそんな大人達の想いは露知らず、みんなで食べるカレーだけが楽しみでしたが。。

Posted by: かなめ   [ 2007年1月17日 19:02 ]

樹さんのところにもちゃんとお獅子が来るのですね。
子供の頃の甘茶配り。そういう思い出のある樹さんが
羨ましいです。
地域ぐるみの行事のない土地で育った私には、正月の
思い出の中に、近所の仲間たちと集まって地域まわりを
したという類のものがありません。
でもゲーム機なんぞはなかったので、凧揚げはやりましたね、
住宅地の中にある空き地で。それだけが救いかな…。

引継いだことを季節の遷り変りとともに淡々と行ってゆく。
それが節目節目となって、逆にまた季節感を際立たせる。
なんだか蚊取り線香の宣伝みたいですが、そういう地域に
今でも残っているものが、私たちの心の根源にあるもの
なんでなと、この村に暮らすようになってようやくわかるように
なった気がします。

おっしゃるとおり、今思うと、親たちは大変だったんだな
と感心するばかりです。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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