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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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アーボリカルチャー最新情報上陸!!

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岐阜県郡上八幡で開催された「第9回林業アイターンミーティング(通称ITM)」、今回も17都府県から75名の情熱あふれる現場技術者や森の関係者が集まり、高密度、高濃度の勉強会がくりひろげられました。上の画像はITM名物のチェンソー品評会。長~いチェンソーの行列は、とても一枚の写真には納まりません。


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 今回のテーマは「特殊な伐採へのいざない」。先月、ISA(International Society of Arboriculture)認定の本場コロラド州ロングモントでの3週間の研修(Arbor Master Training in Colorado)を終え帰国したばかりの上伊那森林組合の吉見次郎氏と小松誠司氏(以下、ジローさんとセイジさん)を講師にむかえ、アーボリカルチャーとは何か、そしてその最先端技術について紹介していただきました。


 単純にバタリと倒すことができない木に登って上から伐りつめてきたり、枝を伐る作業全般のことを、業界では特殊伐採、略して特伐(とくばつ)呼んでいます。講師のセイジさによると、アーボリカルチャー(Arboriculture)イコール特殊伐採という狭い意味ではなく、樹木と共存する社会をめざして、言ってみれば景観造りに通じる社会的意義を持つ技術なのだそうです。
 初日はとにかく作業を見せてもらいましょうということで、いきなりデモンストレーション。画像ではわからないかも知れませんが、口をあんぐり開けて、何がどうなっているのかサッパリ??という感じの人もちらほら。樹上の実演はジローさん、地上での解説はセイジさん。


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 枝を伐るジローさん。どんな体勢かよくわからないのは、画像が小さいせいばかりではありません。一度頭の中を真っ白にしてからもう一度ご覧ください。切断後、枝は静かに、ゆっくりと正確に目標地点に「荷降ろし」されました。


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 アーボリカルチャーに関する技術はアメリカでは完全に体系化されており、その洗練された様子は腰のギア類を見ても一目瞭然です


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 二日目の夜からはITM定番とも言えるこの道43年の大先輩、末武東(すえたけあずま)氏による安全、正確な伐倒のための講座。画像は三日目のプログループの様子。参加者が交代で一本ずつ伐倒を行い、伐り倒されるたび皆で伐痕に群がり、東さんの講評に耳を傾けることの繰り返し。今回も、持ち帰って早速試してみたい技術が山盛でした。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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要林産のホームページ somabito.jp をどんなものにしようか、現在思案中です。なにか良い案があったら、ぜひコメントに書き込んでください

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