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そまびとたちの奮闘記

NPO法人信州そまびとクラブ。
山仕事をしながら、
林業のこれからの姿を提起します。

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教科書からまた林業が消えました

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彼らが保育園に通っていた時以来の再開でしたが、今日いっしょに歩いた16人中、10人くらいはいっしょに遊んだ内容まで覚えてくれていたようです。それもそのはず、毎日通学路で顔を見ているのですから。
 地域のきこりには転勤も単身赴任もありません。ただ山にうずもれ、朽ち果ててゆくのみです。そう言えば先日、保育園に行ったら園児に聞かれたっけな「どこのおじぃさん?」…って。


 しかし今頃気づいたのですが、この季節になると小学生と過ごす日が多くなります。今日は最初に遠景からの観察。
 「あの雲がはじまっている高~いところ。おんなじ色が広がっているところがあるでしょ、おんなじ色なのは全部おんなじ木が生えているからだよ。木の赤ちゃんを背負いあげて、一本一本、人間が手で植えて造った林だよ」。
 ちなみに、今日は「知ってるよ、人工林だよっ」という反応はゼロでした。再び、小学5年の社会から林業が消えたのだそうです。俺たちは黙っていて良いのか!

コメント

Posted by: 山村起業編集部   [ 2008年7月18日 10:27 ]

あわてて、
小学5年生の
教科書を確認しました。
身近にあったのは
昨年平成19年度の教科書ですが。


社会5(下)(東京書籍発行)には、
「私たちの国土と環境」という章で、
「わたしたちの生活と森林」
という項目がありました。


12頁ほどを使って、
青森県の鰺ヶ沢町の舞台に
森林の様々な役割と町の人との
かかわりについて
紹介しています。

また「森林資源を育てる」として、
林業について2頁ほどで
触れています。


他の教科書会社の社会科は
どうなのでしょうか?


一読して、
教科書の内容を実感として
大人たちが伝えられるのかは、
気になりました。
この点、
川上村は大丈夫ですね。


教科書(下巻)は、
9月下旬くらいに学校に届くそうです。

Posted by: かなめ   [ 2008年7月18日 18:58 ]

編集部さま

 早速の確認をありがとうございます。
 私が「林業消滅」の情報を得たのは、今年の新5年生の親御さんだったと思います。私も急いで20年度のものを確認してみますね。


 いずれにしましても、今回案内した5年の先生は「なくなった」ことを否定していませんでした。なくなったことが間違いであることを祈りつつ、週明けにでも学校をたずねます。

Posted by: ふるだぬき   [ 2008年7月19日 05:44 ]

我が娘(小学校5年生)の教科書からは、「林業」の文字が消えていたのを覚えています。

農業と漁業はあったのに・・・林業の説明が全くなく、ビックリした事を覚えています。

漁業は一斉休漁でクローズアップされましたが、林業は一斉休業しても・・・誰も見向きもしてくれないでしょうね・・・。

どうすればよいのでしょう?

Posted by: かなめ   [ 2008年7月19日 18:28 ]

 ふるだぬきさんや編集部さんのコメントを見て思いました。

 もしも林業の二文字が消えたとしたら、これは国の姿勢がそこに現われているということで、持続可能な社会づくりのキーになる産業のひとつを削除してしまうことの間違いは大きいのではないだろうか。
 そして仮に削除されていないとしても、そういう視点での説明がどの程度されているか、もう一度よく確かめてみたいと思います。


 なにせ、今回の5年生に「なんで木を植えたんだろうね」と問いかけたところ、環境系の答えばかりで、ついに「伐って使うため」と言ってくれた子はいませんでした。
 ひと世代前までは林業の村だったところでこのありさまですから、都会のことを想像すると背筋が冷たくなります。

Posted by: こーりきー   [ 2008年7月20日 18:23 ]

今日
軽井沢まで出かけていって・・・めちゃくちゃの込みようでした・・ハハ
駒大高校の生徒さん520人に
林業の大切さを講演してきました(^^)
なんとか・・
若い人たちに気づいてもらわないと。。
この後
夜には黒姫で
200人の中学生に
やはり林業と森の大切さを講演してきます。
明後日も。。
一緒に
ぜひ
頑張りましょう!
子供達に訴えていきましょう。
決してあきらめずに。。
持続可能な世の中は
森を大切にし
水を大切にし
林業を進めなければ・・植林もしていかなければ・・CO2で人類は滅びます。

Posted by: こーりきー   [ 2008年7月20日 18:27 ]

そうそう・・

良く森を連れて歩いていて
杉の木の「あて」の話を良くします。
もちろん環境もですが
昔の大工は・・・・
この曲がりを利用して
船や
梁にしたもんだ
など

すぐ始めます(^^)

Posted by: かなめ   [ 2008年7月23日 20:13 ]

 こーりきーさん、返事が遅れてすみません。
 高校、中学と幅広い活動に頭が下がります。忙しいでしょうが、ぜひとも、ひとりでも多くそそのかしてやってください。私もはげみます。


>持続可能な世の中は
>森を大切にし
>水を大切にし
>林業を進めなければ・・植林もしていかなければ・・CO2で人類は滅びます。


 どんなことでもそうなのかもしれませんが、命に直結する根本はシンプルなことなのですよね。ぜひいちどこーりきーさんの活動を拝見したいです、と言うか、拝見しなければなりません。ブログが始まって以来、お邪魔すると申しつつ実現しておりません。


>昔の大工は・・・・
>この曲がりを利用して


 そうそう、このことも「普通に」行なわれていたことなんですよね。いまでもアカマツのアーチを利用した梁のある新築現場などを目にすると、妙に安心します。大工さんとももっと仲良くならなければいけないな、というのが最近の課題です。

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そまびとたちの奮闘記 「そまびと」とは「きこり」のこと。現代のそまびと=技能職員たちが起業し、模索しはじめました。

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