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森に住む・森で過ごす

黒姫の森通信・・・
森からいただく、いただき続ける(^^)・・そして森に住もう!

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里山教室「杣小屋」

昨日は森林メデイカルトレーナー
今日は黒姫山登山ガイド
相変わらず貧乏ヒマなしです(^^)本当に・・

で・・今日は先日書いた里山教室「杣小屋」の理念を
書いてみたいと思います・・長文です・・すみません

draw030.gif

私たちの遺伝子の中には、
縄文期から脈々と受け継がれてきた
「森」の生活の記憶が刻み込まれています。
森の中に住み、森の恵み(木の実・山菜・きのこ・けもの・・・)
をいただき、火を囲み、
又その火を見つめてきた長い歴史があります。
縄文の時代においては、
恵み豊かな「森」が広大にあり、
それに比べて人の数はとても少なく、
縄文人と呼ばれる人たちは
木の実や獲物を捕るだけ採って、
又次の場所に移動するということが
可能だったのです。
やがて、弥生期になると農耕が本格的に始まり、
人々は稲作に適した場所に定住するようなり、
生産性が向上するとともに
人口も増大していきました。
農耕に適した場所にある「森」は
切り開かれまたは焼き払われて農地となり、
その周囲に広がる山から「森」の恵み(建築用材や燃料・・・)を
採取するようになったのです。
ここで、縄文期とちがってきたのは、
定住して人口が増えたことにより、
近くの一定の「森」=「山」のみを
集中的に利用するようになっていった・・
ということです。
これにより、人々は「森」からただ収奪するだけでなく、
永続的に利用できるよう
「森」をコントロールする=管理する
必要が出てきました。
様々な「森」の恵みを採り尽くすことなく、
巡る年も又巡り来る年も
又その次の年も、利用できるように配慮しなければならなくなったのです。
そんな「森」の利用の仕方、
「山」との関わり方が、
長い歴史の中で又、いろいろな歴史の中で
つい最近まで受け継がれていました。
それが「里山」だと考えています。
その「里山」が
近年の急激な生活環境の変化(食料生産力の向上・輸入、
流通経路の圧倒的な発達、燃料の変革・・・)
にともなって利用されなくなり、
放置されて荒れたままになっています。
また、「里山」のある農山間地では
どこも過疎や高齢化が進み・・・
どんなに科学が発展しても絶対に作り出すことのできない
「ホンモノ」の
天然のミネラル豊富なおいしい水を・・
生み出してくれる「山」を
維持管理することが困難な状況に陥っているのです。
しかし、幸いなことに最近では、
自然の少ない都市部に生活する人たちの多くに、
「森林」にたいする欲求の急速な高まりが感じられ、
「森林」の持つ教育的機能やレクリエーション機能にたいする
評価も定着しつつあります。
 私たち里山の会は、自らも「現代的里山」を作る職人であるとともに、
都市住民と「里山」を結びつける
様々な機会や企画を提供していく
ことによって、「現代的里山」を守り作っていきたいと考えています。
 現代っ子達の多くは、テレビやゲーム・パソコンなどで
バーチャルな世界に浸り、実体験や自然体験をする機会が非常に
少なく、とてもアンバランスな生活をしていると
我々は考えています。
そんな子供達に、「生の自然」をできるだけ体感ししてもらい、
遊びの中から・・・
「日本の里山」の歴史やありがたさを感じ取ってもらい、
次の世代に
「日本の里山」や「森」「山」などを大切にしていくことが
人間が未来に生きていく上で・・・
本当に大切なことなんだということを、
わかって欲しいと思っています

1998.3  福田・秋山・高力

この理念が
「癒しの森」の
「森林メディカルトレーナー」の
元になっています・・大人版として・・・

コメント

Posted by: hide   [ 2006年7月 8日 15:49 ]

初投稿となります。よろしくお願いいたします。
「森」、そして、そこから産み出される「恵み」を大切に思う心(気持ち)は本当に重要だと思います。
先月、森林教室を開催したのですが(と言っても、私は子供達と遊んだだけですが・・・)、中山間地に住む子供達にとっても、自然は遠い存在になっているのかもしれないと感じました。
中には、親御さんの教育によるものと思いますが、先生よりも樹木や動物について詳しい児童もいましたが・・・。
次代を担っていく子供達の為に必要なのは、授業で習う勉強だけでなく、森などで、環境(生物の営み)について学ぶことも必要である再認識したのでした。

Posted by: こーりきー   [ 2006年7月 8日 21:36 ]

初めまして・・hide 様
そう
私も中山間地の子でさえ、自然は森は里山はそして川も遠い存在になりつつあると感じています。
いろいろ体験教室や
子供教室を仲間と開いたり
学校・保育園に連れ出してもらおうとあの手この手を打っていますが・・・
やっと芽を出し始めた感じです。
自然から一度離れてしまうと
もう一回近づくのは
なかなか大変なことのようです。
昔の私の子供の頃のように・・といってもそんなに昔じゃないと思います。
そんなわずかに前は
自然の中で遊ぶのが唯一の楽しみ・・というか
それしかみんな知らず
そのころは
本当に自然は身近でした。

都会の子達にも体験教育や
心の森などで
自然を身近に感じでもらっていますが・・
田舎の子は
今こそ
もう一度自然にうんと近づけば
きっと
田舎で育った子の時代が来ると思っています。
これからは
間違いなく
田舎の時代が来るはずです。
やはり・・
人は土を離れては生きていけない・・ハズなんです(^^)

また
ぜひ
ご意見下さいませ・・
よろしくお願いいたします。

「森からいただく
   いただき続ける」

こーりきー

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