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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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視察へ行って来ました。

 今週、金・土と愛媛県の久万高原町にある
『久万林業活性化センター』へ行って参りました。
初めての視察。しかも搬出現場を見せて頂ける。
ドキドキ・ワクワク満載でしまなみ海道を渡りました。

その名も『久万林業活性化プロジェクト』
日吉町森林組合で学ばれ、日吉モデルを参考にし
久万高原町独自の林業振興策を取りまとめられたそうです。
興味深いのは施業体制。
『活性化センター』におられるプランナー(7名)が
施業地の集約化、森林調査、プラン書作成を行い
認定事業体(27事業体)に対し指名競争入札を行い
発注するというシステム。
22年度には約600ha 発注に出されたそうです。
今年度の目標素材生産量が30,000㎥!
ちょっと数字の大きさばかり目がやられてしまします。


実際に現在進行中の現場を見せて頂きました。
ハーベスター、一台・グラップル、一台
フォワーダー、二台
計4名で動かされていました。 
重機の振り向き、一動作までを省略された
無駄のない段取り。
多い時には12㎥/人以上出されるそうです。

驚くのは路網密度。
約25ha の施業地に作業道が250m〜300m/ha
まさに編み目の如く張り巡らされていました。
それも結構な急傾斜。
さらに驚くは作業道経費
¥1000/m を切っているそうです!!
確かに上置きナシの荒堀のみですが
¥1000切るだなんて・・・
『う〜ん・・・すごい。』
思わずウナッてしまいます。
ただ、一つ気になる点が。
思いきってフォワーダーを運転していた方に聞いてみた。

 『・・・雨の日・・・コノ坂上がります?』

 『上がらないよ、全く(笑)
  雨の日は仕事しない。雨の次の日も
  フォワーダーを使用しない仕事をするな。』

そうかぁ。そうよね。
それも、一案。
だとすると、主線だけは上置きアリにして
(勿論コストは上がりますが)
ダンプ入れる道にする・・・もアリ?
森林所有者の方がご自分の軽トラでも
近くまで入れたらもっと良いよね。
それも、一案。
もし自分なら・・・色々考えるんだけど
まだまだ引き出しが足りない。詰まってない。


 久万高原町を移動していると
何台も何台も材を積んだトラックとすれ違いました。
意識しているから見えるだけかもしれませんが・・・

 『確実に材が動いている。』

二日間を通し、強く感じました。


         by、ナカシマ アヤ

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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