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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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森林ツアー

 年に一度の大イベント、森林ツアーが行われました。
職業訓練校で建築の事を学ばれている学生さんが
普段使用されている木材の流れを実際に体験する一日です。

 まずは、山で木を切る!

一人、一本ずつ。伐倒・造材を行います。
全くチェーンソーを使用した事の無い生徒達。
かかり木になる可能性が高いので、
あらかじめロープを準備し、皆で協力して伐倒。
毎年、この日をお手伝いさせて頂いているので
今年で三度目。
毎回、初めてチェーンソーを握った日を思い出す(笑)
皆のようにエンジンをフカす事は出来なかった・・・
コワいばっかしで。
女性の方も三名おられましたが、しっかりこなされました。
普段刃物を使用されているのもあってか、皆勘が良い!
そして団結力が素晴らしい!!
スムーズに作業が進みました。
人力で山から作業道まで運び出し、ダンプへ載せます。

CIMG1508.jpg
 昼食後、社長のお話☆

『どうして間伐が必要なの?』
『毎日伐倒していて木はなくならないの?』
『花粉症はスギのせい?』
色んな質問が飛び交います。
恐らく、人生で一番『林業』を身近に感じている瞬間。
沢山の『なぜ?』が嬉しかった。

 材を積んで、製材所へ移動♪

湯戸産業さんへ。
安田林業で伐られた注文材はここで製品になります。
『やぁ、来たね。』
皆様、笑顔で迎えて下さいます。
先程伐ったばかりの3m材を角材にひいてもらいます。
何度見ても面白い。
会社を始めた当初から使用されているという
製材機で、社長自ら実演。
『え〜!!あれ、さっきウチラが伐った木?』
ホンの数時間前まで山に立っていた木が
目の前にある角材だなんて。
ワタシもちょっと信じられない(笑)


この日に製品となった角材、 
乾燥後、来年彼らの後輩となる生徒達が使用します。
(つまり彼らの使用した角材は昨年度の方が伐倒した材)
素敵な循環ですね。


『教える』側ですが、
生徒の方と同じ・・・いや、それ以上に勉強となる一日。
運搬に関わる方、製材に関わる方、そして製品として
もう一度命を吹き込んでくれる方。
山から出た後も長く生き続ける製品となりますように。
そう思われる材を出さなくては。

 とても充実した一日でした。


       by、ナカシマ アヤ


 

コメント

Posted by: 高力一浩(こーりきー) Author Profile Page  [ 2010年11月19日 08:36 ]

いつも思います。
人に教えるということは
普段自分が行っていることを見直す素晴らしい機会であると。
慣れ・・
多少の自信・・
独自の工夫・・
大切なこともあるけれど
基本って
何かを教えられる。いや、思い出す。

それが
自分や仲間や、そして
お客さまの怪我防止に役立っていると。


ありがたいことです(^^)

Posted by: アヤ   [ 2010年11月23日 20:42 ]

こーりきーさんへ


『教える。』という機会、多くはありませんが、『教える=言葉に出来る』事がとても勉強になると感じています。機械操作など感覚で動く部分が大きいので、『こぉ〜して、あぁ〜して。』と口にしながら自分の動きを見直す事が沢山あります。
『教える。』と同時に、思い出すかぁ〜
納得です☆

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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