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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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苗畑日記 その四

 穂木取りです。

挿し木にする穂木は母樹林から取ります。
昔は山を歩き回って、穂木を取っていたそうですが
ナカナカ大変なので母樹林を作ったそうです。

P4230813.jpg

モサモサのブロッコリーのようなのがそれです。
私の背丈もありませんが
後ろに見える背の高いスギと同じ、50年生です。

 1、将来枝になるもの(エダシン)
 2、きちんと根のでるアカシンと呼ばれるのも
 3、剪定した後25cm〜30cm位の長さのもの

この条件をクリアーしたものを切ってゆきます。
この母樹林が

P4230815.jpg


この程度になるまで透いてゆきます。

P4230816.jpg

曲がったエダや将来葉になるもの(ハシン)は
予め切り落としておきます。

そして、一本一本見極めながら剪定。
これが、いと難し。
初めはエダシン・ハシンの見分けがつきません。
そしてスギの表・裏が分からない。
先生に言わすと『経験あるのみ!』だそうです・・・

P4240821.jpg

剪定したものを大と小に分け、
大21本・小25本ずつワラでとめて
エダの先を水に付けておきます。
穂木はとても乾燥に弱い。
日差しの強い日は必ず日陰で剪定をします。

一日、必死になっても600本(ちなみに先生は軽く1000本)
今年は10,000本の穂木を植えます。

 『イチマンボン!?』

って聞いた時は莫大な数の様に思いましたが
標準本数を言えば1ha あたり3000本。
って事は3ha ちょっとか・・・
昔は50,000本位当たり前だったとか。

 正直ちょっと、ゾッとなる(笑)


       by、ナカシマ アヤ


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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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